LME市況=小反発、ドル安が支援材料も世界経済の停滞不安で上値は重い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物        3カ月物
    アルミ        2,563.38  +   1.02     2,566.00  +    1.00
    アルミ合金      2,509.00      0.00     2,509.00       0.00
     銅         9,581.25  +  21.01     9,630.50  +   19.50
    ニッケル      14,794.21  +  58.41    14,987.00  +   51.00
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 アルミ3カ月物は小反発。前日比変わらずの2565ドルで取引を開始。6月24日
以来の安値となる2543ドルに軟化する場面があったが、銅の堅調な値動きに支援さ
れ、下値を切り上げた。アジア、欧州株の下落や、前日まで日足が5日連続の陰線引け
の弱気のテクニカル要因から上値は2576ドルで抑えられた。ドル安に支援され、か
ろうじてプラスサイドを維持した。
 銅3カ月物は小反発。9646ドルで反発して寄り付いた。前日のニューヨーク銅の
暴落が警戒され、9576ドルに弱含む場面があったが、前日の安値9571.50ド
ルを試す下げになる前に下値を切り上げた。欧州株がトランプ関税の発動を警戒し、全
面安となったことが警戒され、欧州時間は上値は重く推移。ニューヨーク時間になり、
7月の米雇用統計が弱気の数字となり、ドル安から貴金属相場の反騰が強材料となっ
た。9692ドルまで上げ幅を拡大したが、7月のISM米製造業景気指数が弱気の数
字となり、足元の米製造業の弱さや、トランプ関税による世界経済の停滞不安が上値圧
迫要因となり、前日の下げ幅を取り戻す前に高値を離れた。ニューヨークダウの大幅続
落も警戒され、小幅高で終えた。
 ニッケル3カ月物は小反発。1万4955ドルで小反発で取引を開始。中国の景気不
安を背景にした需要減少懸念から1万4760ドルまで軟化し、4月11日以来の安値
をつけた。その後、銅、アルミが買い優勢となったことで持ち直し、1万5020ドル
まで反発。高値を離れたが、堅調に引けた。
今日の材料
・1日のアジア太平洋株式市場は総じて下落。
・中国上海総合指数は続落、13.26ポイント安の3559.95ポイント。
・7月の中国・財新製造業PMI(購買担当者景気指数)
 結果 49.5 予想 50.2 前回 50.4
・欧州株は下落。最新のトランプ関税発表と弱気の米雇用統計を受け、すべてのセク
 ターが下落。
・7月の米雇用統計
 結果 7.3万人
 予想 10.8万人 前回 1.4万人(14.7万人から修正)
 (非農業部門雇用者数・前月比)
 結果 4.2%
 予想 4.2% 前回 4.1%(失業率)
 結果 0.3%
 予想 0.3% 前回 0.2%(平均時給・前月比)
 結果 3.9%
 予想 3.7% 前回 3.8%(3.7%から修正)(平均時給・前年比)
・7月のISM米製造業景気指数 結果 48.0 予想 49.6 前回 49.0
・ドルは急反落。ドル円は1ドル=147円台前半まで下落。ユーロドルは1ユーロ=
 1.1597ドルまで反騰。7月29日の高値1.1599ドルが抵抗線ながら、この日の高値
 圏で引けた。
・クーグラーFRB理事、8月8日付で辞任すると発表。
・米国株は大幅安。ニューヨークダウは542.40ドル安で5日続落。ナスダック指数は
 472.32ドルポイント安(2.24%低下)。
・ニューヨーク貴金属は金主導で反発。ニューヨーク原油は続落。
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