−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/12 3,399.8 +51.2 シカゴ大豆 2025/11 989.25 0.00 NY銀 2025/ 9 3,692.9 +21.7 シカゴコーン 2025/12 410.75 -3.00 NYプラ 2025/10 1,316.9 +17.8 NY原油 2025/ 9 67.33 -1.93 NYパラ 2025/ 9 1,218.10 +11.80 ドル・円 147.31 -3.47 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は147円台前半まで急反落 NY為替市場、7月の米雇用統計を受けて、ドル円は急反落。非農業部門雇用者数 (NFP)が予想を下回ったが、前回分が当初の14.7万人増から1.4万人増に下 方修正されたことは驚きとなった。大幅過ぎる下方修正で、これは市場の金利見通しに 疑問を投げ掛けるだけでなく、底堅い米経済という重要な前提を揺るがとの指摘も出て いた。 これを受けて今週のFOMCで後退していた早期利下げ期待が復活。短期金融市場で は10月利下げを再び完全に織り込み、年内2回の利下げ期待も完全に復活している。 米国債利回りも急低下する中、150円台後半まで上昇していたドル円は、一気に14 7円台前半まで急降下する展開。米株式市場も大幅安となる中、リスク回避の円高の動 きも見られ、ユーロ円、ポンド円といったクロス円も下落。 もちろん、トランプ大統領からのパウエル議長への批判も早速出ていたほか、大統領 はマクエンターファー労働統計局長を解任した。さらに、FRBはクーグラーFRB理 事が8月8日付で辞任すると発表。任期は来年1月までだった。今回の辞任は、トラン プ大統領およびその側近らが、FRBに対して年内の利下げを強く求めている中での決 断となった。FRBはこれまで一貫して利下げに慎重姿勢を維持しており、そのプレッ シャーが背景にあるとの見方も出ている。 ◎NY貴金属=急反発、弱気の米雇用統計の発表を受けたドル安で ニューヨーク金、銀は反発。 金12月限は急反発。時間外取引では、アジア時間に小幅続落で推移したが、欧州時 間に入ると戻り歩調となり、小高くなった。7月の米雇用統計の発表待ちムードで上値 は重く推移。日中取引では、7月の米雇用統計が弱気の内容となり、米長期金利の低 下、ドル安から急上昇となった。、前半で買い一巡後、いったん上げ幅を縮小したが、 ドルが対ユーロ、対円とも一段安となったことから再度、上げ幅を拡大した。 銀9月限は時間外取引は前日、100セントを超える下げとなった弱気地合いを引き 継ぎ欧州時間でに20セント超の下落で推移。日中取引はドル安、金の急上昇から反発 となった。 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。 プラチナ10月限は反発。時間外取引では、7月の財新中国製造業購買担当者景況観 指数(PMI)が49.5と事前予想、前月実績を下回り、中国景気に対しての不安 や、トランプ関税引き上げにより世界経済の停滞の警戒感から続落で推移。欧州時間で 17ドル超の下落。日中取引では、弱気の7月の米雇用統計からドル安、金の急上昇に つれ高となった。米株の下落が圧迫要因となり、上げ幅を縮小して引けた。 パラジウム9月限は時間外取引は続落となり、欧州時間に16ドル超の下落で推移 した。日中取引に入りドル安、貴金属高から反発に転じた。 ◎LME=小反発、ドル安が支援材料も世界経済の停滞不安で上値は重い アルミ3カ月物は小反発。前日比変わらずの2565ドルで取引を開始。6月24日 以来の安値となる2543ドルに軟化する場面があったが、銅の堅調な値動きに支援さ れ、下値を切り上げた。アジア、欧州株の下落や、前日まで日足が5日連続の陰線引け の弱気のテクニカル要因から上値は2576ドルで抑えられた。ドル安に支援され、か ろうじてプラスサイドを維持した。 銅3カ月物は小反発。9646ドルで反発して寄り付いた。前日のニューヨーク銅の 暴落が警戒され、9576ドルに弱含む場面があったが、前日の安値9571.50ド ルを試す下げになる前に下値を切り上げた。欧州株がトランプ関税の発動を警戒し、全 面安となったことが警戒され、欧州時間は上値は重く推移。ニューヨーク時間になり、 7月の米雇用統計が弱気の数字となり、ドル安から貴金属相場の反騰が強材料となっ た。9692ドルまで上げ幅を拡大したが、7月のISM米製造業景気指数が弱気の数 字となり、足元の米製造業の弱さや、トランプ関税による世界経済の停滞不安が上値圧 迫要因となり、前日の下げ幅を取り戻す前に高値を離れた。ニューヨークダウの大幅続 落も警戒され、小幅高で終えた。 ◎NY原油=大幅続落、OPEC+の増産観測や弱気な米雇用統計で ニューヨーク原油は大幅続落。 ロイター通信が関係者談として、3日の石油輸出国機構(OPEC)プラス会合で9 月からの日量54万8000バレルの増産が合意される可能性があると報じたことや、 この日発表された7月の米雇用統計が弱気な内容となったことで米株が急落したことに 圧迫された。今週戻り高値を更新してきた反動で下げ幅が大きくなった。 改質ガソリン、ヒーティングオイルともに大幅続落。原油の急落で売り圧力が強まっ た。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は総じて小反発、コーンは総じて下落 大豆は総じて小反発。 米国産地の良好な生育状況が引き続き上値を抑えるなか、7月の米雇用統計発表後に 米株が大きく崩れて、原油も急落したことが弱気される一方、ドル安が大きく進展した ことでセンチメントはそれほど弱くならず、このところの続落を受けた週末前の利食い の買い戻しが下値を支える形となった。引け後に発表された6月の大豆圧砕高は事前予 想平均を若干上回った。 コーンは総じて下落。 引き続き米国産の順調な生育や小麦安が圧迫要因となったが、この日のデイリー報告 で、2件の仕向け地不明の大口輸出成約が発表されたことが下支え要因となるなか、7 月の米雇用統計発表後に米株や原油が急落したことは大幅なドル安進展にある程度相殺 される形で大きな弱材料とはならなかった。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。