NY原油市況=大幅続落、OPEC+の増産観測や弱気な米雇用統計で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)

              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2025/09     69.35      69.58      67.05      67.33      - 1.93
  2025/10     68.25      68.46      65.93      66.20      - 2.00
  2025/11     67.35      67.56      64.99      65.28      - 2.04
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              709,562             2,047,095   (-   64)
                  帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2025/09     229.99    - 9.60
                   2025/10     229.59    - 9.49
改質ガソリン        2025/09   211.86    - 5.53
            2025/10     196.82    - 5.86

注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は大幅続落。終値の前営業日比は期近2限月が2.00〜1.93
ドル安、その他の限月は2.04〜1.57ドル安。中心限月の9月限は1.93ドル
ドル安の67.33ドル。

 ロイター通信が関係者談として、3日の石油輸出国機構(OPEC)プラス会合で9
月からの日量54万8000バレルの増産が合意される可能性があると報じたことや、
この日発表された7月の米雇用統計が弱気な内容となったことで米株が急落したことに
圧迫された。今週戻り高値を更新してきた反動で下げ幅が大きくなった。

 9月限はアジアの時間帯から欧州の時間帯にかけての時間外取引では69ドル台前半
を中心に広めのもみ合いで推移。しかし米国の時間帯に入ると、米雇用統計発表後に大
きく崩れた。そのまま一気に67ドル台前半まで急落して、安値は67.05ドルまで
あった。

 ロイター通信はこの日、関係者3人の話として、OPECプラスが3日の会合で、9
月から日量54万8000バレル増加することで合意する可能性があると報じた。
 ただ同時に4人目の関係者談として、増産幅は協議中で、これより少なくなる可能性
もあることも付け加えている。

 この日7月の米雇用統計が発表されたが、非農業部門雇用者数(NFP)が7.3万
人増と予想を下回った。失業率も4.2%に上昇。さらにNFPの前回分が当初の
14.7万人増から1.4万人増に大幅に下方修正された。

 米ベーカー・フューズによると、米国内で稼働中の原油掘削装置(リグ)数は410
基となり、前週比5基減少した。

 改質ガソリン、ヒーティングオイルともに大幅続落。原油の急落で売り圧力が強まっ
た。

今日の材料
・OPECプラス、3日の会合で9月からの日量54万8000バレル増産で合意する
 可能性・ただ増産幅はこれより少なくなる可能性も=関係者
・7月の米雇用統計、非農業部門雇用者数(NFP)が7.3万人増と予想を下回る、
 失業率も4.2%に上昇。さらにNFPの前回分が当初の14.7万人増から1.4
 万人増に大幅に下方修正=米労働省
・米国内で稼働中の原油掘削装置(リグ)数は410基と、前週比5基減少=米ベーカ
 ー・フューズ

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