●週間見通し穀物、安値保ち合い相場が続く=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は、トウモロコシが410セント水準で売買が交錯する展開になった。豊作見通
しに変化は生じておらず、天候相場目線で上値を圧迫されている。ホット・アンド・ド
ライ傾向はみられず、豊作見通しが維持されている。ただし、売られ過ぎ感も強く、
400セント割れを試すような動きはみられず、膠着状態が続いた。大豆は1000セ
ントの節目を割り込み、990セント水準まで下落した。豊作見通しの織り込みが続い
ている。需要の弱さもあって1000セントでのサポートに失敗し、下値を切り下げて
いる。
 今週は、トウモロコシは横ばい状態が続く見通し。豊作見通しに変化はみられない
が、材料出尽くし感が強い。改めて大きく売りこんでいく売買テーマを欠いている。新
穀の輸出成約高が上振れし始めたこともポジティブ。410セントを挟んで売買が交錯
する展開になろう。大豆相場は上値が重いながらも大きく値を崩すリスクは限定されよ
う。1000セント割れでチャート環境は悪化しているが、下げ過ぎの評価が求められ
る値位置に到達している。トウモロコシ相場と比較すると地合の悪さが目立つが、とも
に安値ボックス気味の展開になろう。
 予想レンジは、トウモロコシが400〜420セント、大豆が975〜1000セン
ト。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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