[今日の視点]石油=急落へ、米NFPの伸びが大幅に鈍化

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は急落へ。2026年1月限で3300〜3800円安程度を想定する。先
週末の米雇用統計を受けて、世界最大の石油消費国である米国の景気悪化懸念が強まっ
ている。円相場が1ドル=147円前半で円買い・ドル売りが続いていることも重し。
 過去分の下方修正を含めて、米非農業部門雇用者数(NFP)の伸びが大きく鈍化し
ている。物価高や金利高の逆風のなかでも堅調であると見られていた米経済の悪化リス
クが浮上し、金融市場全体で逃避的な動きが鮮明となっている。米経済が弱含んでいる
にも関わらずにも関わらず、追加利下げが見送られ、景気がさらに悪化するリスクが意
識されている。
 物価高や金利高のなかで米NFPを押し上げていた要因の一つは、副業を持つ就業者
の増加である。7月の米兼業者数は834万2000人と、6月の886万5000人
から大きく減少し、今年の最低水準となった。コロナショック後の兼業者数の増加傾向
は一巡している。副業探しが困難になっているとするならば、家計の債務残高が膨らむ
リスクが高まっているといえる。米景気悪化を想定すべきか。
 時間外取引でニューヨーク原油9月限は前日比0.27ドル安の67.06ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは66.56〜67.09ドル。
<今日の予定>
◆ オーストラリア ◆
【休日】--:-- バンク・ホリデー
◆ トルコ ◆
【経済】16:00 消費者物価指数 2025年7月(トルコ統計機構)
【経済】16:00 生産者物価指数 2025年7月(トルコ統計機構)
◆ スイス ◆
【経済】15:30 消費者物価指数 2025年7月(連邦統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】23:00 耐久財受注 2025年6月確報値(商務省)
【経済】23:00 製造業新規受注 2025年6月(商務省)
【農産】8/5 00:00 週間穀物輸出検証高(USDA)
【農産】8/5 05:00 週間穀物生育進度・作況状況(USDA)
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