−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/12 3,426.4 +26.6 シカゴ大豆 2025/11 994.50 +5.25 NY銀 2025/ 9 3,732.8 +39.9 シカゴコーン 2025/12 407.00 -3.75 NYプラ 2025/10 1,340.8 +23.9 NY原油 2025/ 9 66.29 -1.04 NYパラ 2025/ 9 1,205.00 -13.10 ドル・円 146.96 -0.37 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は146円台後半まで続落 NY為替市場、ドル円は下値模索の動きが続き、一時146.85円付近まで下落す る場面が見られた。先週の米雇用統計後の流れを引き続き、本日もドル円は戻り売りが 優勢となった。 週明けの市場は落ち着きこそ取り戻してはいたものの、先週の混乱の中で覆い隠され ていた、FRBの利下げ期待復活を改めて意識している。短期金融市場では9月の利下 げ確率が85%程度まで回復。年内2回の利下げもほぼ完全に織り込み、3回の利下げ も45%程度の確率で織り込む動きが出ている。米雇用統計前とは一変。そのような 中、本日も米国債利回りが低下する中、ドル円は再び下値への意識が台頭している模 様。 147.70円近辺に来ている21日線を早期に回復できるか、145.70円付近 に来ている100日線を試しに行くか、目先の注目となる。 ◎NY貴金属=総じて続伸、米国債の利回り低下などで ニューヨーク金、銀は続伸。 金12月限は続伸。時間外取引では、上げ一服となったが、クーグラー米連邦準備理 事会(FRB)理事の辞任表明や、米大統領の労働省労働統計局局長解任を受け、ドル 安が再開すると、押し目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻されて上値を伸ばし た。日中取引では、米製造業新規受注の減少や米国債の利回り低下を受けて買い優勢と なった。 銀9月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反落。 プラチナ10月限は続伸。時間外取引では、上げ一服となったが、ドル安再開や金堅 調を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、買いが一巡し、上げ一服となった。 日中取引では、金堅調や米国債の利回り低下を受けて買い優勢となった。 パラジウム9月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて押し目を買われたが、景気の 先行き懸念が強まるなか、上げ一服となった。 ◎LME=アルミは反落、米株高と米利下げ観測受け銅・ニッケルは続伸 アルミ3カ月物は反落。2570.50ドルで堅調に取引を開始。序盤に2559ド ルに軟化したが、銅の堅調な値動きが支援要因となって値位置を切り上げた。アジア株 高が手掛かりとなってアジアの時間帯後半にかけて値を伸ばし、2587.50ドルま で浮上したが、その後は下値模索に転じ、ニューヨークの時間帯に2551ドルの安値 まで軟化。安値を買い戻されたところを売り直されるなど頭重い動きとなり、この日の 安値に近い水準で終了。 銅3カ月物は続伸。9659.50ドルで続伸して寄り付いた。序盤には9630ド ルまで弱含む場面があったが、週明けの米国株価指数先物が時間外取引で上昇したう え、今後の米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ観測の高まりを受けてアジア株 が概ね堅調となるなか浮上したが、9690ドルに達すると上値が重くなった。 欧州時間は値ごろ感からの買いが先行し、欧州株が総じて堅調となったことが手掛か りとなり、9738ドルの高値まで浮上。ただトランプ関税の発動が警戒されたため騰 勢は続かず再び9700ドル台を割り込んだ。ニューヨーク時間を迎えると米株が過去 5日営業日で1300ドル前後の下げ幅を記録した後で買い戻す動きが見られたうえ、 米連邦準備理事会(FRB)のクグラー理事が8日付で退任すると発表されると、利下 げに前向きな人材の登用されるとの見方が浮上し、FRBの利下げ期待が高まったこと を受けて米株が堅調となったことに支えられて9675ドルを支持線に高もちあいとな り、50ドルを超える上げ幅を維持して終了した。 ◎NY原油=続落、主要産油国の増産やインドの声明が重し ニューヨーク原油の期近は続落。 石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国は9月の生産量を日量54万 7000バレル引き上げることで合意し、23年に実施した日量220万バレル規模の 自主減産の巻き戻しを完了することが重しとなった。この決定は想定内だが、先週末の 弱い米雇用統計を受けて米国の需要下振れ懸念が強まっており、供給過剰が意識されて いる。 ウクライナ停戦を目指すトランプ米大統領がインドにロシア産原油の輸入を停止する よう要求し、高水準の関税で威嚇している一方、インド外務省がこの要求に応じない方 針を示したことも重し。インドはロシア産原油の購入を続けるもよう。米国は原子力産 業向けのウラン六フッ化物、電気自動車産業向けのパラジウム、肥料、化学品などをロ シアから輸入し続けているなかで、インドにロシア産原油の輸入を止めるよう要求する のは不当かつ不合理と声明で指摘した。 改質ガソリンの期近は続落。ヒーティングオイルの期近は反発した。需要期の終わり を見据えて、改質ガソリンの推移は低調。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は上昇、コーンは軒並み続落し期近が一代安値更新 大豆は軒並み上昇。 米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が前週を上回る強気な内容だったうえ、 ドル安が継続したことで輸出増期待が高まり、買い優勢となった。ただ、米産地では生 育に適した天気が続いていることが重石となり、上げ幅は限られた。 コーンは軒並み下落。 米産地では低温となっているうえ、一部では降雨も発生するなど、生育に適した天気 が広がるなか、豊作見通しが一段と強まり売り優勢となった。米農務省(USDA)発 表の週間輸出検証高が前週を下回ったことも重石となり、12月限を含む期近限月が一 代の安値を更新した。 MINKABU PRESS
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