●論点解説金、クグラーＦＲＢ理事辞任を受けて＝マーケットエッジ

　クグラー米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）理事が来年１月の任期終了を待たずに辞任
を表明し、後任人事が注目されている。トランプ米大統領は、利下げに積極的な人物を
理事に送り込む好機になる。ベッセント財務長官の名前も挙がっているが、仮にここで
ＦＲＢ理事への横すべりがあれば、次期ＦＲＢ議長含みになるのは間違いない。一方、
ハセット国家経済会議（ＮＥＣ）委員長の名前も挙がっているが、金融政策に関しては
利下げ主張の他は未知数であり、マーケットインパクトは大きくなりやすい。また、ウ
ォーシュ元ＦＲＢ理事も時期ＦＲＢ議長含みで起用される可能性がある。いずれにして
も利下げ圧力が強まりやすくなると同時に、金融政策に対する政治介入が強化されるこ
とは、金相場に対してポジティブである。
（マーケットエッジ・小菅　努）

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