[今夜の視点]シカゴ大豆=大豆粕中心の大豆製品高が続くのか否かに注目

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 シカゴ大豆の夜間取引は軟調。11月限は990セント台前半の弱保ち合いとなって
いる。前日は大豆粕を中心とした大豆製品の堅調地合いから圧砕マージンが上昇してい
ることで大豆も支援ざれた形。これが今夜も続くのか否かに注目したい。一方、豊作見
通しが出始めて、期近から一代安値ほ更新しているコーンの弱基調は気がかりなとこ
ろ。コーン安が続くと、大豆も上げにくくなる可能性がある。ともあれ11月限は10
ドルの節目を再テストするか否かが目先の焦点となりそうだ。

 引け後に発表された生育進度は、開花が85%(前週76%、前年85%、平年
86%)、着サヤが58%(前週41%、前年57%、平年58%)と順調だったが、
作柄は、「良」以上の割合が69%(前週70%、前年68%)、「劣」以下の割合が
7%(前週6%、前年8%)、と若干悪化していた。これにどう反応するのか米国の時
間帯の動きに注目したい。
 前日のシカゴは続伸。週間輸出検証高は61万トン台とそこまで高水準ではないが、
前週の42万トンを上回ったことが好感されるなか、米国産の良好な生育状況は引き続
き上値抑制要因となっているが、大豆粕の騰勢が続き、大豆油も旧穀限月の期近2本を
除き、新穀限月は堅調に引けたことで、大豆製品に支援される形となった。

 11月限は996.75セントまで上伸した後、引けも994.50セントと、あま
り下げずに再び10ドルの節目が視野に入って来た。

<今夜の予定>
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】 17:00 サービス業購買担当者景況指数 2025年7月確報(Markit)
【経済】 17:00 購買担当者総合景況指数 2025年7月確報(Markit)
【経済】 18:00 生産者物価指数 2025年6月(EUROSTAT)
◆ フランス ◆
【経済】 15:45 鉱工業生産指数 2025年6月(INSEE)
◆ アメリカ ◆
【経済】 21:30 貿易収支 2025年6月(商務省)
【経済】 23:00 非製造業景況指数 2025年7月(ISM)
【工業】 8/6 05:30 週間石油統計(API)
◆ カナダ ◆
【経済】 21:30 貿易収支 2025年6月(カナダ統計局)

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*予定は発表元の都合により、変更される可能性があります。
*海外の発表時間は日本時間で表示してあります。

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