金・銀午前=金が総じて小反発、米利下げ期待を受けたNY金の堅調から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が総じて小反発。金はニューヨーク高と円小幅安から買い優勢で始まった。その後
も来月の米利利下げ観測やドル建て現物相場が3380ドル台に値を乗せた後、値位置
幾分、切り下げたが、堅調に推移している。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時10分現在の前営業日比は、金標準が61〜113円高、金ミニが79.
5円〜120円高、ゴールドスポットが318円高、銀が出来ず。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万0973枚、金ミニが6632枚、ゴール
ドスポットが868枚、銀が0枚。
【NY金は早期利下げ期待が買いを支援】
 金は早期利下げ期待が支援要因になった。前週末に発表された米雇用統計の軟化を受
けて米景気不安が高まるなか、米連邦準備理事会(FRB)の9月利下げ期待が高まっ
ている。5日に発表された7月の米ISM非製造業景気指数が事前予想を下回ったこと
も米景気不安に拍車をかける要因になった。
 米国では8月1日から相互関税の上乗せ分が発動されていることで、インフレが加速
化することが見込まれるが、米雇用情勢が軟化していることはインフレの加速化に対応
できるほど賃金の上昇を期待できず、米国内総生産(GDP)のうち3分の2を占める
個人消費が停滞するリスクが危惧される。
 金先限は夜間取引で1万6210円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因になっ
た。円相場は1ドル=147.70円台を前後する動きが続いている。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。前日の海外市場では米利下げ観測によりドルの先安
感から買い優勢となり、ニューヨーク時間に3390ドルを試した。ニューヨーク時間
の午後からアジア時間にかけては膠着状態で推移後、3385ドル台を試したが、戻り
圧力が強く、3373ドル台に軟化。
 午前11時現在、3373.76ドル、銀は3784セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3366.75ドル、銀が3733セント。

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