NY原油市況=続落、来週にも米露首脳会談実施で停戦期待が浮上して

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2025/09     64.36      65.11      63.70     63.88       - 0.47
  2025/10     63.40      64.16      62.87     63.04       - 0.37
  2025/11     62.82      63.56      62.33     62.50       - 0.29
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              903,920             2,032,102   (+  6,257)
                    帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2025/09     226.68    + 0.40
                   2025/10     225.83    + 0.05
改質ガソリン        2025/09     207.75    - 1.29
                   2025/10     191.99    - 1.18
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は総じて続落。終値の前営業日比は、期近2限月が0.47〜
0.37ドル安、その他の限月は0.29ドル安〜0.04ドル高。中心限月の9月限
は0.47ドル安の63.88ドル。

 アジアの時間帯の時間外取引ではアジアの株高などで堅調だったが、来週にも米露首
脳会談が実施されることが発表され、ロシアとウクライナの停戦期待が浮上して売り優
勢となった。また米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の後任として、2020
年にトランプ大統領がFRB理事に任命したウォラー理事が最有力候補として浮上して
いると報道されるなか、FRBの独立性が懸念されて、米株安、ドル高となった外部市
場も弱気に作用した。
 9月限はアジアの時間帯の時間外取引では64ドル台後半で堅調に推移。欧州の時間
帯の前半にいったん64ドル台前半まで崩れたが、その後は再び戻してこの日の高値と
なる65.11ドルを付けた。米国の時間帯には再び崩れて後半には64ドル台も割り
込んだ。

 米露両政府がこの日、トランプ米大統領とプーチン露大統領が来週にも対面で首脳会
談を行う方向で合意したと明らかにした。実際に会談が実現すれば2021年6月以来
となる。ロシアとウクライナの停戦に向けて進展があるかどうかが注目される。

 ブルームバーグ通信によると、パウエルFRB議長の後任として、2020年にトラ
ンプ大統領がFRB理事に任命したウォラー理事が最有力候補として浮上しているとい
う。

 サウジアラビアのサウジアラムコが9月積みのアジア向け原油の公式販売価格
(OSP)を引き上げた。値上げは2カ月連続となる。主力油種であるアラビアン・ラ
イトがオマーン原油とドバイ原油の平均価格の価格フォーミュラに対し3.20ドルの
プレミアムの調整金となる。なお、8月積みは2.20ドルのプレミアムだった。

 改質ガソリン、ヒーティングオイルともに総じて軟調。原油安で総じて上値が重かっ
たが、ヒーティングオイルの期近2本は需給タイト感から続伸した。
今日の材料
・トランプ米大統領とプーチン露大統領が来週にも対面で首脳会談を行う方向で合意
 =米露両国政府
・FRB)のパウエル議長の後任として、2020年にトランプ大統領がFRB理事に
 任命したウォラー理事が最有力候補=ブルームバーグ通信
・9月積みのアジア向け原油の公式販売価格(OSP)を引き上げ=サウジアラムコ

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