朝方にドル安円高も、その後147円台を回復しもみ合い=東京為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
朝方にドル安円高も、その後147円台を回復しもみ合い=東京為替概況
  
 ドル円は朝方146円72銭までドル安円高となった。NY市場で報じられた八日付で退任するクーグラー理事の後任として米大統領経済諮問委員会(CEA)のミラン委員長を、クーグラー理事の残りの任期来年1月までの暫定理事とする人事案を受けたドル売りが広がった。ミラン委員長の姿勢から、今後のFOMCで利下げを主張してくることが確実視されており、利下げ圧力の拡大が見込まれている。
  
 安値を付けた後は反発が見られた。ドル円は147円30銭台まで上昇している。日銀の主な意見で米関税政策の影響の見極めには少なくとも今後2-3カ月は必要などと示されたことで、円売りがやや優勢となった。公表直後の反応は一息であったが、その後円売りが強まった。
   
 147円台まで戻した後は午後までもみ合いとなっている。月曜日の東京市場が山の日で休場となっており、積極的な取引を控える動きが見られた。
  
 ユーロドルは1.1650を挟んでの推移。NY午後に1.16台後半まで上昇した流れを受けて、午前に1.1679を付けたものの、1.1700手前の売りをトライに行くだけの勢いがなくもみ合い。1.1650がしっかりという展開が午後まで続いたものの、上値の重さもありロンドン勢の参加を前にユーロ売りが強まり1.1630台を付けた。
  
 ユーロ円は朝の円高トライに171円37銭を付けたが、その後反発。午前中に171円81銭を付けた後は、少し上値が重くなった。
  
 昨日の英金融政策会合で市場予想通りの利下げも、投票結果が5対4となり、ぎりぎりの利下げ決定であることが判明したポンドは、今後の利下げ見通しが後退し、比較的しっかり。午前中に1.3453をつけた。もっとも週末を前に上値トライに慎重な動きも見られ、少し落として1.34台前半でもみ合い。
  
 ポンド円は昨日海外市場での198円02銭に続いて午前中に198円00銭を付けたが、こちらも週末を前に勢いが見られず、少し落としてもみ合いとなった。
  
MINKABUPRESS 山岡

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