NY原油市況=前日比横ばい、ウクライナ停戦期待と疑念が交錯

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/09     63.85       64.58       62.77       63.88          0.00
  2025/10     63.01       63.68       61.98       63.00        - 0.04
  2025/11     62.43       63.09       61.49       62.39        - 0.11
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              790,492             2,034,792    ( + 2,690)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/09     227.93    + 1.25
                            2025/10     226.96    + 1.13
         改質ガソリン       2025/09     208.61    + 0.86
                            2025/10     192.81    + 0.82
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は売り買い交錯。終値の前営業日比は、期近2限月は
0.04ドル安〜横ばい。その他の限月は0.17〜0.11ドル安。
 ウクライナ停戦期待が相場を圧迫した一方、停戦合意に向けた不透明感が相場を支
え、売り買いが交錯した。早ければ来週にもロシアのプーチン大統領とトランプ米大統
領の首脳会談が実現する見通しで、ロシア側の発表によると来週の会談開催を目指し
て、開催場所など具体的な調整が行われている反面、米国が欧州連合(EU)やロシア
が納得する停戦条件を引き出せるのか不確実であるとみられている。
 米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、プーチン大統領は米国に
対し、ウクライナ東部と引き換えにウクライナ停戦で合意すると伝えた。今週、ウィッ
トコフ中東担当特使と会談したプーチン大統領は、ウクライナ東部ドネツク州全域から
ウクライナ軍や北大西洋条約機構(NATO)を撤退させることにウクライナが同意す
れば、完全な停戦に応じると述べたもよう。ただ、EUはウクライナの領土保全を支持
し、ロシアによるウクライナ東部の占領や併合を認めない立場を維持している。
 時間外取引で9月限は軟調に推移した後に買いが優勢になると、通常取引序盤には
64.58ドルまで強含み。その後、売りが強まると62.77ドルまで下げ、6月以
来の安値を更新したが、引けにかけては切り返した。
 改質ガソリンの期近は反発。ヒーティングオイルの期近2限月は続伸した。上値の重
い展開が続くなかで買い戻しが優勢となった。
今日の材料
・米石油掘削リグの稼働数は前週比1基増の411基=米ベーカー・ヒューズ
・ウクライナとロシアで領土の交換が行われるだろう=トランプ米大統領
・4〜7月にかけてのOPECプラスの増産幅は日量67万バレル=調査会社アーガス
・4〜7月にかけてのOPECプラスの増産目標は日量137万バレル=同上
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