NY原油市況=小幅高、米ロ首脳会談を控えて下げ一服

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/09     63.48       64.44       63.02       63.96        + 0.08
  2025/10     62.65       63.54       62.21       63.09        + 0.09
  2025/11     62.09       62.91       61.70       62.51        + 0.12
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              917,101             2,054,662    ( + 19,870)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/09     229.10    + 1.17
                            2025/10     228.24    + 1.28
         改質ガソリン       2025/09     207.66    - 0.95
                            2025/10     192.16    - 0.65
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油の期近は小幅高。終値の前営業日比は、期近2限月は0.08〜
0.09ドル高。その他の限月は0.12〜0.28ドル高。
 今週末15日のトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領のアラスカ会談を控え
て、先週にかけての下げが一服した。先週末8日を期限として、ウクライナ戦争を止め
ようとしないロシアに対して米国は追加制裁を警告していたものの、トランプ米大統領
は対応についてプーチン大統領次第であると発言し、制裁発動を見送った。トランプ米
大統領はプーチン大統領との会談について手探りであると述べ、合意ありきの会談では
ないことを示唆している。
 今週13日、欧州連合(EU)の首脳とウクライナのゼレンスキー大統領はトランプ
米大統領と電話会談を実施する。メルツ独首相のコルネリウス首席報道官によると、会
談では「ロシアに圧力をかけるためのさらなる選択肢」のほか、「想定し得る和平交渉
の準備や、領土問題や安全保障に関する問題」について協議される見通し。米ウォー
ル・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道では、EUは米ロが欧州の安全保障を脅
かすような取引をすることを警戒しているもよう。欧州当局者の話として伝わってい
る。
 時間外取引で9月限は63.02ドルまで軟調に推移した後、通常取引開始を控えて
プラス圏に浮上。通常取引序盤には64.44ドルまで強含んだ。その後は上値が重
く、プラス圏とマイナス圏を往来する場面はあったが、引けにかけては買いが優勢とな
った。
 改質ガソリンの期近3限月は反落。ヒーティングオイルの期近は続伸した。ヒーティ
ングオイルを含む留出油の供給不足が警戒されている。
今日の材料
・トランプ大統領、対中高関税の再発動を90日間延長する大統領令に署名
・トランプ大統領、「金には関税を課さない」と明言
・米ホワイトハウスはこの秋にも次期FRB議長候補を発表へ
・ガザ地区への地上侵攻が戦争を終わらせる最善の方法=ネタニヤフ首相
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。