NY原油市況=反落、13日のIEA月報を控えて売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/09     64.00       64.34       63.06       63.17        - 0.79
  2025/10     63.20       63.48       62.35       62.48        - 0.61
  2025/11     62.63       62.88       61.87       62.01        - 0.50
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              601,095             2,027,600    ( - 27,062)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/09     224.41    - 4.69
                            2025/10     224.09    - 4.15
         改質ガソリン       2025/09     207.44    - 0.22
                            2025/10     191.58    - 0.58
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.79〜
0.61ドル安。その他の限月は0.50〜0.18ドル安。
 米中双方が正式に関税休戦の90日間延長を発表したことや、米消費者物価指数(C
PI)の結果を受けても米利下げ観測が温存されたこと、主要な米株価指数の最高値更
新など強気な手がかりは見向きもされず、売りが優勢となった。15日の米ロ首脳会談
を控え、ウクライナ停戦の不透明感もあるが、13日の国際エネルギー機関(IEA)
の月報で供給過剰見通しが繰り返される公算であることが重しとなった。今年5月の月
報でIEAは過去に遡って需要を上方修正し、過去3年分の供給過剰を帳消しにするな
ど、IEAの需給見通しにはミッシングバレル問題がつきまとうものの、IEAが復唱
する弱気な認識に縛られる傾向にある。
 石油輸出国機構(OPEC)が公表した月報で、2025年の世界の需要見通しは前
年比・日量129万バレル増に据え置かれた。2026年は従来の日量128万バレル
増から同138万バレル増に上方修正された。OPECプラスの7月の生産量は前月比
で日量33万5000バレル増の同4194万バレルとなった。
 米エネルギー情報局(EIA)は2025年の米原油生産見通しを従来の日量
1337万バレルから同1341万バレルに上方修正した一方、来年については同
1337万バレルから同1328万バレルに下方修正した。WTIやブレント原油のス
ポット平均価格については2025年、2026年ともに下方修正されており、
2026年のWTIについては1バレル=54.82ドルから同47.77ドルまで大
幅に引き下げられた。
 時間外取引で9月限は軟調。通常取引開始後は63.06ドルまで下げ幅を広げた。
 改質ガソリンの期近3限月は続落。ヒーティングオイルの期近は反落。原油安が重し
となった。
今日の材料
・FRBは来月の0.50%利下げを検討すべき=ベッセント米財務長官
・イランとイスラエルは12月までに再び軍事衝突へ=米フォーリン・ポリシー
・早ければ8月後半にも戦争が再開へ=同上
・米ロ首脳会談はアンカレッジで開催=トランプ米大統領
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