NY原油市況=続落、IEAの月報やEIAの週報が重し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/09     63.07       63.38       61.94       62.65        - 0.52
  2025/10     62.38       62.59       61.29       61.93        - 0.55
  2025/11     61.80       62.10       60.85       61.47        - 0.54
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              825,860             2,000,360    ( - 27,240)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/09     224.28    - 0.13
                            2025/10     223.80    - 0.29
         改質ガソリン       2025/09     207.04    - 0.40
                            2025/10     190.78    - 0.80
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.55〜
0.52ドル安。その他の限月は0.54〜0.22ドル安。
 国際エネルギー機関(IEA)が月報で今年の供給見通しを上方修正したうえ、需要
見通しを下方修正したことや、米エネルギー情報局(EIA)の週報で石油在庫の増加
が続いていることが重しとなった。
 IEAは2025年の世界の石油供給見通しを従来の日量210万バレル増から同
250万バレル増に引き上げたほか、需要見通しについては従来の同70万バレル増か
ら同68万バレル増に引き下げた。EIA週報では、戦略石油備蓄(SPR)を除く原
油と石油製品の在庫が合計で12億6734万7000バレルまで増加し、昨年9月以
来の高水準となっている。
 ただ、欧州連合(EU)の首脳やウクライナのゼレンスキー大統領は停戦のためのウ
クライナ領土の譲渡について依然として強く反対しており、ウクライナの分割を前提と
した米ロ首脳会談の行方が不透明であることは相場を支えた。トランプ米大統領はロシ
アが金曜日に停戦に合意しなかった場合、かなり深刻な結果を招くことになると警告し
ている。
 時間外取引で9月限は売り買いが交錯したものの、上値は63.38ドルまでと小幅
高にとどまった。通常取引開始後は売りが強まり61.94ドルまで下落。ただ、安値
からは切り返して引けた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油安が重しとなった。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 +303.6万(4億2670万)
ガソリン −79.2万(2億2629万)
留出油  +71.4万(1億1369万)
(クッシング地区)
原油 +4.5万(2305万)
*()は在庫総量
今日の材料
・米大統領、欧州首脳らにウクライナの領土譲渡が必要との認識示す=米アクシオス
・米大統領、ロシアに希土類鉱物へのアクセスを提供する準備=英テレグラフ
・米大統領は停戦に向けてロシアに金銭的な利益を提供へ=同上
・米アラスカ州の天然資源をロシアに開放することも選択肢=同上
・米テキサス州のシーウェイ・パイプラインで原油漏れ
・米原油在庫の市場予想は前週比80万バレル減
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比150万バレル増
・留出油在庫は同30万バレル増
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比60万バレル減
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