●週間見通しゴム、需要不安で310円割れ打診=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は320円を挟んで売買が交錯する展開になった。上海ゴム相場はやや底固く推
移したが、積極的に上値を買い進むような動きはみられず、持高調整が中心だった。上
海ゴム相場は投機色の強い不安定な地合になっており、売買テーマを欠いた。中国経済
指標では、中国経済の減速傾向が確認されている。しかし、新車販売に関しては政府の
買い替え促進策の影響もあって底固さを維持している。原油や非鉄金属相場の上値の重
さがゴム相場の上値も圧迫するが、値動きの鈍さが目立った。
 今週は戻り売り優勢の展開になる見通し。上海ゴム相場の値動きが不安定だが、先高
感の形成は難しい。世界経済はトランプ米政権の関税の影響もあって明確に減速してお
り、それは最大消費国の中国も例外ではない。膠着感の強さも目立つが、上海ゴム相場
が1万6000元水準で抵抗を受けると、OSEゴム相場は300〜310円へのレン
ジ切り下げを打診しよう。
 予想レンジは305〜330円。
(マーケットエッジ・小菅 努)


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