【本日の見通し】週後半のジャクソンホール会議を控え、落ち着いた動きか

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【本日の見通し】週後半のジャクソンホール会議を控え、落ち着いた動きか
  
 今週は週後半21日から23日にかけて米ジャクソンホール会議が開催される。カンザスシティ連銀主催の経済シンポジウムである同会議は、世界各国の中銀関係者、有識者などが集うことで知られている。具体的なスケジュールは会議開始日朝の発表となっているが、FRBのHPでのカレンダーからパウエル議長が22日朝(日本時間同日23時)に基調講演を行うことが明らかになっており、市場の注目を集めている。
  
 今月最大のイベントであるジャクソンホール会議を前に週前半は落ち着いた動きで始まりそう。先週は米消費者物価指数を受けて利下げ期待が強まり、ドル売りとなる場面が見られたが、米生産者物価指数が予想を大きく超える伸びとなり、行き過ぎた期待が一服。一時広がりつつあった9月FOMCでの0.5%利下げ期待などが後退する形でドルの買い戻しが入った。もっとも1日の米雇用統計の弱さを受けた利下げ期待自体は継続しており、上値を抑える展開。ジャクソンホール会議を前に上下ともやや動きにくい状況となっている。
  
 ドル円は146円台半ばから147円台にかけてのレンジを中心とした動きが期待される。今日はそれほど目立った材料がないだけに、レンジを超える動きは難しそう。
  
 ユーロドルは1.17台を回復してきた。13日のユーロ高局面で上値を抑えた1.1730前後をしっかり超えると、もう一段の上トライがありそう。1.1650-1.1750レンジを中心とした動きを基本的に想定しつつ、上方向のリスクを少し警戒したい。
  
 ユーロ円はドル主導でやや不安定な動きも、対ドルでのユーロ買いもあり、基本的にはしっかりと見ている。173円台にしっかり乗せられるかどうかが週前半のポイントとなりそう。
  
 ポンドドルも基本的にはしっかり。1.3600前後の売りがまだ残っているとみられるが、超えてくるようだとポンド買いの加速もありそう。
  
 ポンド円はユーロ円同様にドル主導の展開の中、不安定な動きも、基本的にはしっかり。先週何度か付けた200円台の回復を意識。 
  
MINKABUPRESS 山岡

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