貴金属は、反落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて売り優勢とな ろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受けて軟調となろ う。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は7.69ドル安の 3334.57ドル、銀が13セント安の3790セント、プラチナが35.31ドル 安の1334.30ドル、パラジウムは36.88ドル安の1109.72ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.25/27円で、前営業日の 大引け時点から0.13円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万5930円前後、銀は179.0円前後、プラチナ は5925円前後、パラジウムは5500円前後。 【NY金は米小売売上高の増加が圧迫】 金は前週末の海外市場は、米小売売上高の増加を受けて売り優勢となった。 金は米小売売上高の増加が圧迫要因になった。7月の米小売売上高は前月比0.5% 増加し、市場予想と一致した。自動車需要が底堅かったことに加え、一部小売業者が9 月の新学期に向けた商戦を開始したことで押し上げられた。一方、8月の米ミシガン大 消費者信頼感指数速報値は58.6と、市場予想に反し低下した。トランプ政権の関税 措置の影響で物価上昇が想定されていることが重しとなったとみられる。7月確報値の 61.7から62.0への上昇を見込んでいた。1年先の期待インフレ率は4.9% と、7月の4.5%から上昇。5年先も前月の3.4%から3.9%に上昇した。米連 邦準備理事会(FRB)の9月利下げ観測に変わりはなかった。今週は22日のジャク ソンホール会議でパウエル米FRB議長の講演がある。 米ロ首脳会談では米国がウクライナに安全保障を提供できるとの考えで一致した。た だウクライナの目標であるNATO加盟を認めるには至らなかったという。18日にウ クライナのゼレンスキー大統領はトランプ米大統領と会談する。欧州首脳も参加すると した。ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ東部の広大な領土割譲を求めており、米 大統領は取引(ディール)を求めている。会談の行方を確認したい。 銀は前週末の海外市場は、金軟調につれ安となったが、ドル安が下支えになった。 【プラチナは金軟調もドル安が下支え】 プラチナは前週末の海外市場では、金軟調につれ安となったが、ドル安が下支えにな った。 プラチナは金軟調につれ安となった。7月の米小売売上高は前月比0.5%増加し、 市場予想と一致した。ただ米連邦準備理事会(FRB)の9月利下げ観測に変わりはな く、ドル安に振れたことが下支えになった。米ロ首脳会談でウクライナ停戦で合意でき なかったが、制裁発動は見送られた。18日にウクライナのゼレンスキー大統領や欧州 首脳と米大統領が会談する予定であり、協議の行方を確認したい。 <今日の予定> ・ユーロ圏貿易収支 2025年6月(EUROSTAT) MINKABU PRESS 東海林勇行
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