【場況】 金が続伸。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相 場の下げ一服を受けて期先限月がプラスサイドに転じた。銀が当限が売り優勢となっ た。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が22〜44円高、金ミニが28.5円 安〜51.0円高、ゴールドスポットが358円高、銀が5.0円安。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万1817枚、金ミニが4462枚、ゴール ドスポットが618枚、銀が4枚。 【NY金は米小売売上高の増加が圧迫】 金は米小売売上高の増加が圧迫要因になった。7月の米小売売上高は前月比0.5% 増加し、市場予想と一致した。自動車需要が底堅かったことに加え、一部小売業者が9 月の新学期に向けた商戦を開始したことで押し上げられた。一方、8月の米ミシガン大 消費者信頼感指数速報値は58.6と、市場予想に反し低下した。トランプ政権の関税 措置の影響で物価上昇が想定されていることが重しとなったとみられる。7月確報値の 61.7から62.0への上昇を見込んでいた。1年先の期待インフレ率は4.9% と、7月の4.5%から上昇。5年先も前月の3.4%から3.9%に上昇した。米連 邦準備理事会(FRB)の9月利下げ観測に変わりはなかった。今週は22日のジャク ソンホール会議でパウエル米FRB議長の講演がある。 米ロ首脳会談では米国がウクライナに安全保障を提供できるとの考えで一致した。た だウクライナの目標であるNATO加盟を認めるには至らなかったという。18日にウ クライナのゼレンスキー大統領はトランプ米大統領と会談する。欧州首脳も参加すると した。ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ東部の広大な領土割譲を求めており、米 大統領は取引(ディール)を求めている。会談の行方を確認したい。 金先限は1万6008円まで上昇した。ドル建て現物相場の押し目を買われたことや 円安が支援要因になった。円相場は1ドル=147円台前半で円安に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。前週末の海外市場では、米小売売上高の増加を受け て売り優勢となった。アジア市場では、朝方の3328.65ドルから、押し目を買わ れた。 午前11時現在、金が3345.92ドル、銀は3809セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3342.26ドル、銀が3803セント。 MINKABU PRESS
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