貴金属は、金が反落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安を受けて売り優勢とな ろう。銀は円安を受けて小幅高となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニ ューヨーク安を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は15.87ドル安 の3333.83ドル、銀が5セント安の3806セント、プラチナが3.80ドル安 の1331.20ドル、パラジウムは2.74ドル安の1110.42ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.91/93円で、前営業日の 大引け時点から0.47円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万6000円前後、銀は180.0円前後、プラチナ は5905円前後、パラジウムは5300円前後。 【NY金はドル高で戻りを売られる】 金はきのうの海外市場は、ドル高を受けて戻りを売られた。 金はドル高が圧迫要因になった。米連邦準理事会(FRB)の9月利下げが見込まれ ているが、22日のパウエル米FRB議長の講演で慎重な見方が示されるとの見方か ら、ドル高に振れた。一方、8月の米NAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数 は32と、前月の33から予想外に低下した。市場予想は34だった。 トランプ米大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領と個別に会談した後、英独仏 伊とフィンランドの首脳のほか、欧州委員会のフォンデアライエン委員長と北大西洋条 約機構(NATO)のルッテ事務総長との会談を実施した。会談ではウクライナに対す る「安全の保証」などが協議された。米大統領は会談を「非常に良かった」と評価し、 その後のロシアのプーチン大統領との電話会談を受け、プーチン氏とゼレンスキー氏の 会談の手配を始めたと表明した。 銀はきのうの海外市場は、米連邦準理事会(FRB)の9月利下げ観測が支援要因に なったが、ドル高を受けて上げ一服となった。 【プラチナはドル高や金軟調が圧迫】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。 プラチナはドル高や金軟調が圧迫要因になった。22日のパウエル米連邦準理事会 (FRB)議長の講演で慎重な見方が示されるとの見方から、ドル高に振れた。一方、 トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領、欧州首脳との会談を受け、ロシ アとの3者会談が実施される見通しとなった。今後の行方を確認したい。 <今日の予定> ・ユーロ圏国際収支 2025年6月(ECB) ・米住宅着工・許可件数 2025年7月(商務省) MINKABU PRESS 東海林勇行
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