金・銀午前=金が続伸、現物高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が続伸。ドル建て現物相場の上昇と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、
円安を受けて堅調となった。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が90〜101円高、金ミニが88.0
〜115.5円高、ゴールドスポットが383円高、銀が出来ず。
 午前11時3分現在の出来高は、金が1万4376枚、金ミニが6066枚、ゴール
ドスポットが568枚、銀が0枚。
【NY金は米製造業PMIの上昇が圧迫】
 金は米製造業購買担当者景気指数(PMI)の上昇が圧迫要因になった。8月の米総
合PMI速報値は55.4と、前月の55.1から上昇し、昨年12月以来の高水準と
なった。製造業PMIは53.3と、前月の49.8から大幅に上昇し、2022年5
月以来の高水準となった。
 今夜のジャクソンホール会議でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が焦
点である。慎重姿勢が示されるとみられているが、利下げの可能性が示されても、市場
で利下げを織り込んでおり、大きく反応することはないとの見方が出ている。
 ロシアのプーチン大統領はウクライナとの和平を巡り、ロシアと国境を接するウクラ
イナ東部の「ドンバス地方」全域の割譲のほか、北大西洋条約機構(NATO)加盟の
断念とウクライナの中立化、西側諸国の軍隊の国外退去を要求している。欧米のウクラ
イナの安全保証の協議が続いており、両者の主張は平行線となっている。ウクライナの
ゼレンスキー大統領は、ロシアがウクライナに対する大規模な攻撃を行ったことは、ロ
シアが和平に向けた交渉を回避し、戦争を終わらせる意思がないことを示していると非
難した。
 金先限は夜間取引で1万6089円まで上昇した。ニューヨーク市場の序盤の上昇や
円安が支援要因になった。円相場は1ドル=148円台半ばの円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は軟調。きのうの海外市場では、米製造業購買担当者景気指数
(PMI)の上昇を受けて売り優勢となった。アジア市場では、朝方の3337.85
ドルから、売り優勢となった。
 午前11時現在、3334.21ドルで推移、銀は3811セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が3337.74ドル、銀が3784セント。

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