株価指数先物【引け後】 パウエル議長講演を控えて様子見姿勢

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪9月限
日経225先物 42570 -40 (-0.09%)
TOPIX先物 3099.5 +16.0 (+0.51%)

 日経225先物(9月限)は前日比40円安の4万2570円で取引を終了。寄り付きは4万2610円と、前日比変わらずで始まった。現物の寄り付き直後には4万2720円まで買われ、シカゴ日経平均先物清算値(4万2650円)を上回ったが、その直後に軟化し一気に4万2310円まで売られる場面もみられた。

 ただ、売り一巡後はショートカバーに向かわせており、前場終盤には前日の終値水準まで回復。ランチタイムで再び弱含み、後場中盤に4万2520円をつけたが、同水準からショートを仕掛ける動きとはならず、終盤にかけては4万2550円~4万2600円辺りでの保ち合いが続いた。

 日経225先物は寄り付き後に自律反発の動きをみせたが、ボリンジャーバンドの+1σ(4万2830円)を捉えることができず、ショートに振れる形になった。さらに、底堅さがみられていた節目の4万2500円を割り込んだことで、下へのバイアスが強まったようである。もっとも、前場の時点で短期的なショートは一巡しており、後場は膠着感の強い相場展開だった。

 米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」において、22日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演を控えている。今後の利下げ方針について言及するとみられているため、内容を見極めたいとする様子見姿勢が強かった。

 日経225先物は前場の寄り付き直後にショートを仕掛けてきたが、その後は4万2500円辺りでの底堅さがみられていた。一方で、上値は+1σが抵抗として意識されており、同バンドはナイトセッションで4万2900円辺りに上昇している。パウエル議長の講演内容によって、+1σ突破、もしくは4万2500円割れといったトレンドが出る展開に身構えている状況だろう。

 +1σを突破し4万3000円を回復してくる局面では、19日の4万3930円をピークとした急落に対するカバーの動きが強まろう。今回の急落によって4万3000円前半水準からはショートが積み上がっていると考えられる。半面、再び4万2500円を割り込んでくると、中心値となる25日移動平均線(4万1730円)辺りをターゲットとしたショートが入りやすいとみておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で13.73倍に低下した。一時13.81倍をつけたが、‐1σ(13.80倍)を明確に上抜くことはできず、NTショートに振れる形になった。-2σ(13.69倍)に接近しており、8月6日につけた直近安値(13.69倍)が射程に入っている。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万4959枚、ソシエテジェネラル証券が1万0120枚、サスケハナ・ホンコンが3228枚、JPモルガン証券が1669枚、バークレイズ証券が1144枚、日産証券が954枚、モルガンMUFG証券が871枚、ビーオブエー証券が756枚、野村証券が665枚、ゴールドマン証券が659枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万1674枚、ソシエテジェネラル証券が1万7365枚、バークレイズ証券が5314枚、JPモルガン証券が3992枚、ゴールドマン証券が3080枚、モルガンMUFG証券が2940枚、みずほ証券が2269枚、シティグループ証券が1653枚、サスケハナ・ホンコンが1536枚、野村証券が1468枚だった。

株探ニュース

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