●論点解説金、パウエル議長講演で９月利下げは確定も＝マーケットエッジ

　パウエル米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長の講演を受けて、米金利低下・ドル安
と連動した買いが優勢になった。９月利下げを明言することはなかったが、雇用が急減
速するリスクを指摘しており、慎重な利下げ対応に理解を示している。９月利下げ観測
を否定しなかったことで、事実上の黙認と言える。まだ９月米連邦公開市場委員会（Ｆ
ＯＭＣ）前には雇用・インフレ指標の発表を控えているが、そこかでサプライズがなけ
れば９月に利下げに着手し、その後のデータを見ながら年内追加利下げの有無を探る展
開になる見通し。金相場に対してはポジティブな動きになるが、ＣＭＥのＦＥＤＷＡＴ
ＣＨによると９月利下げの織り込みは８９．３％に達している。９月利下げ期待のみで
は過去最高値水準を試すことが可能かとの目線になる。
（マーケットエッジ・小菅　努）

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