シカゴコーン市況=総じて小幅高、強気な輸出が買いを支援も上げ幅は限定的

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/09    389.25      394.00      388.25      389.25      + 1.00
   2025/12    413.00      416.50      411.25      412.25      + 0.75
   2026/03    429.75      433.25      428.50      429.75      + 1.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       352,394         324,914        1,508,359 (- 53,711)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(8月14日までの週)
 コーン:105万0715トン(前週改定値:105万0715トン)
 小 麦: 94万6472トン(前週改定値: 40万0227トン)
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*米農務省発表の週間コーン作付け進度報告(8月24日までの週)
 コーン:ド  ウ :83%(前週72%、前年83%、平年84%)
     デ ン ト:44%(前週27%、前年44%、平年44%)
     成  熟 : 7%(前週 3%、前年10%、平年 7%)
     「良」以上:71%(前週71%、 前年65%)
     「劣」以下: 8%(前週 8%、 前年13%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月31日−9月4日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
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 コーンは総じて小幅高。終値の前営業日比は変わらず〜1.50セント高。中心限月
の12月限は0.75セント高の412.25セント。
 米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が前週を上回る強気な内容だったことが
買いを支援した。ただ、米国の25/26年度の豊作見通しが織り込まれていることで
上値は重く、上げ幅は限られた。

 12月限は413セントで取引を開始。直後に412.50セントまで値を落とした
後は415セント台まで値を切り上げ、その後しばらく415セント台と限られたレン
ジ内を高下。欧州の時間帯を迎えると416.50セントの高値に達し、その後も米国
の時間帯序盤は高値に何度か顔合わせする場面も見られた。引けにかけて上げ幅を縮小
し、411.25セントの安値を記録し、この日の安値圏ながら小高く引けを迎えた。
 USDAによると、米国の8月21日時点の週間輸出検証高は130万5325トン
で前週の105万1695トンを上回った。一方の累計は2552万5901トン
で前年同期の5110万0890トンを約28%上回っている。
 USDAによると8月24日時点のコーンのドウ率は83%で前年と同率で平年の
84%をやや下回った。デント率は44%で前年、平年と同率。また、成熟率は7%で
前年の10%を下回ったが平年と同率だった。
 一方の作柄のうち良以上の比率は71%、劣以下の比率は8%で共に前週と同率。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは晴天が広がっているが、気温が低下しているため穀物の生育ペース
が鈍化。25日はコーンベルト西部で朝方の気温が10℃以下に留まったうえ、最高気
温は中西部のほとんどの地域で24℃以下にとどまっている。

 今後は数日に渡って米国の多くの地域で低温となり、五大湖周辺地域ではひと桁台ま
で気温が低下するだろう。また、プレーンズ中部および南部では雨がちな天気となり、
今後5日間の雨量は25〜75ミリが見込まれる。
 8月30日〜9月3日は全国的に気温は平年を下回る見込み。一方の雨量はコーンベ
ルトでは平年以下にとどまるだろう。
 シカゴ小麦は小幅高。米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高は前週の2倍
以上の増加となったことが買いを支援。米産地では乾燥が懸念される地域で慈雨となっ
たうえ、小麦の成熟や収穫の進行も見込まれるものの、強気な輸出を受け買い優勢とな
った。日中取引終了後に発表された作柄報告で春小麦の収穫率は概ね平年並みの53%
とされたほか、作柄のうち良以上の比率は前週から1%低下の49%となった。
 12月限は前営業日比2.00セント高の529.75セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではカンザス州及びオクラホマ州でまとまった雨量を伴う降雨が発生。こ
の雨は未成熟の夏穀物にとって慈雨となっているが一部で鉄砲水が発生。プレーンズ北
部では降雨は発生せず穀物の成熟や収穫が進行。
 米国南部では、フロリダ州で降雨が発生しているが、多くの地域で気温および湿度が
低下し夏穀物の収穫を含んだ農作業が順調に進行。
今日の材料
・米コーンベルトでは晴天が広がっているが、気温が低下しているため穀物の生育
 ぺースが鈍化。。
・カンザス州及びオクラホマ州で未成熟の夏穀物にとっての慈雨が発生。
・今後は数日に渡って米国の多くの地域で低温。
・8月21日時点の週間輸出検証高は130万5325トンで前週の105万1695
 トンを上回る。
・8月24日時点のコーンのドウ率は83%で前年と同率で平年の84%をやや
 下回る。
・デント率は44%で前年、平年と同率。また、成熟率は7%で前年の10%を
 下回ったが平年と同率。
・作柄のうち良以上の比率は前週と同率の71%で良好を維持。
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