ゴム市況=総じて軟調、上海安を嫌気

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
                 RSS3                         TSR20
  2025/09      2026/02       2026/08           2025/09       2026/08
 320.3 - 1.4   315.1  - 2.0   317.0  - 3.0   255.0  0.0  納会  255.0   0.0
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    上海ゴム1月限     15,820   - 60 (午後3時40分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号は総じて軟調。序盤は、上海夜間安やドル・円がやや円高方向に推移
していることを受けて、売りが優勢となった。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが下
値を切り上げたことから、下げ幅をやや縮小した。だが、その後、再び上海ゴムが軟化
したことから、売り物がちの展開となった。TSR20は出来ず。

 大引けのRSS3号は前営業日比3.0円安〜3.2円高、活発限月の1月限は同
2.0円安の315.5円、期先26年8月限は同3.0円安の317.0円、総出来
高は330枚、TSR20は全限が同変わらず。上海天然ゴム先物は同105〜90ポ
イント安、総出来高は6枚。

【タイオファーは70バーツ割れに迫る】
 8月に入りレンジ相場の下限から下放れつつある産地相場だが、現状はレンジの下限
に接近してきた。8月29日のタイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡しのオ
ファー価格は、前営業日比0.19バーツ安の70.06バーツが提示されている。
 タイオファーは、6月6日以降、72〜73バーツ台を中心として値動きが続いてい
たが、8月1日に71バーツ台に下落すると、その後は70〜71バーツ台での取引が
続いている。現状、70バーツ割れは回避されているが、今年の産地の天候は例年通り
が見込まれる。産地タイは、秋には増産期に入る。9月相場には、レンジから下放れる
可能性が高そうだ。

【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号が9月限のみ約定し、1.0セント高。TSR
は20は総じて売りが先行し、1.0セント安〜0.1セント高で推移している。

 上海ゴムは総じて売り優勢。中心限月の1月限は、夜間取引では売り物がちの展開と
なり、前営業日比80元安の1万5800元で取引を終えた。日中取引に入ると、中盤
に地合いを引き締める場面があったが、おおむね売り物がちの展開となった。

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