【場況】 金が続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は利食い売りが出た が、ドル建て現物相場の押し目を買われると、上場来高値を更新した。銀もニューヨー ク高を受けて買い優勢となった。 午前11時5分現在の前営業日比は、金標準が226〜252円高、金ミニが 141.0〜250.5円高、ゴールドスポットが477円高、銀が2.0〜5.9円 高。 午前11時5分現在の出来高は、金が3万6922枚、金ミニが9277枚、ゴール ドスポットが2038枚、銀が6枚。 【NY金は米FRBの利下げ見通しが支援】 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因になった。7月の米個人 消費支出(PCE)価格指数は前年比2.6%上昇した。伸びは6月の2.6%と変わ らずだった。前月比は0.2%上昇、前月は改定なく0.3%上昇だった。変動の大き い食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比2.9%と2月以来5カ月ぶりの大幅な 伸びを記録した。一方、8月の米ミシガン大消費者信頼感指数確報値は58.2とな り、速報値の58.6から低下し、3カ月ぶりの低水準となった。1年先のインフレ期 待は4.8%と速報値の4.9%から鈍化した。5〜10年先のインフレ期待も3.5 %と速報値の3.9%から鈍化した。インフレ期待の鈍化を受けて米FRBの利下げ見 通しが高まった。 米首都ワシントンの連邦巡回区控訴裁判所は、トランプ大統領の関税の大半が違法と の判決を下した。政権が連邦最高裁判所へ上訴する機会を与えるため、10月14日ま では関税を維持することを認めた。控訴裁が取り上げたのは、トランプ大統領が4月に 発動した相互関税と、2月に中国、カナダ、メキシコに対して発動した関税の合法性。 大統領が国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づき関税を課す権限はないなどとし た。 フランスのマクロン大統領は、ロシアのプーチン大統領が週明け9月1日までにウク ライナのゼレンスキー大統領との会談へのコミットメントを示さなければ、トランプ米 大統領を欺くことになるだろうと述べた。 金先限は上場来高値1万6536円を付けた。ニューヨーク高が支援要因になった。 円相場は1ドル=147円台前半で推移した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は堅調。前週末の海外市場では、米連邦準備理事会(FRB) の利下げ見通しを受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の3446.94ド ルから、利食い売りが出たが、押し目は買われた。 午前11時現在、3451.94ドルで推移、銀は4012セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が3408.31ドル、銀が3881セント。 MINKABU PRESS
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