ドルが軟調、ユーロドル1.17台前半 この後のNY市場は休場=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ドルが軟調に推移している。特に対欧州通貨で顕著。ユーロドルは1.17台乗せ、ポンドドルは1.35台前半など底堅く推移している。ドル円は147円を挟んで売買が交錯し、方向性は希薄。クロス円は対ドルでのユーロやポンドの上昇を受けて、円安方向に動いている。欧州株や米株先物・時間外取引は小高く推移しており、リスク動向は落ち着いている。ただ、原油や金は買われており、米政治リスクや地政学リスクなどへの警戒感もあるようだ。本日は一連の英欧製造業PMIが発表されている。そのなかでスペインやイタリアの数字が好調だったことがユーロ買いを誘った面が指摘される。独仏ユーロ圏に英国は確報値で市場は反応薄だった。米連邦控訴裁判所がトランプ大統領の報復関税を違法とする判決を下したことが、ドル売りを誘っているとの見方もあるもよう。このあとのNY市場がレーバーデーのため休場となることから全般に動意薄となってきている。 ドル円は147円台前半での取引。この日は前週末NY終値147.05レベルを挟んで売買が交錯している。東京午前の147.38近辺を高値に、ロンドン序盤には146.79近辺まで下押しされてレンジを形成。足元では147円台乗せ水準を中心に揉み合っている。NY市場が休場となることで、総じて動意薄となっている。 ユーロドルは1.17台前半での取引。この日は買いが優勢。東京午前の1.1687近辺を安値に買われ、ロンドン序盤には高値を1.1736近辺に伸ばした。その後も1.17台前半で高止まりしている。ユーロ円はじり高の動き。東京早朝の171.80付近を安値に買われ、ロンドン午前には172.50付近に高値を伸ばしてきている。対ポンドでもユーロ買いが優勢。一連の欧州製造業PMIのなかでスペインやイタリアの結果が好調だったことがユーロ買いを誘ったもよう。欧州株は小高く推移している。 ポンドドルは1.35台前半での取引。東京早朝の1.3494近辺を安値に買われ、ロンドン朝方には高値を1.3541近辺に伸ばした。その後は上昇一服も1.35台前半に高止まりしている。ポンド円は売買が交錯しながらも水準を上げている。東京朝方の198.37近辺を安値に、ロンドン序盤には高値を199.11近辺に伸ばしている。ユーロポンドは0.8652から0.8670までのレンジで上昇、ポンドの上値が重い。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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