氷見野日銀副総裁発言と日本国債入札が円売り誘う=東京為替概況 道東金融経済懇親会で氷見野日銀副総裁が講演と会見を行った。先週の中川日銀審議委員が4月に比べて不確実性が下がったと発言したこともあり、利上げに向けた姿勢が期待されていたが、関税の影響はこれから出てくるなど、慎重な発言が目立ち、円売りが優勢となった。 また、12時35分に結果が公表された本日の10年利付国債入札が、応札倍率3.92倍と直近の平均3.17倍をはっきりと上回り2023年10月以来の高い倍率となったことで、日本国債の価格が上昇(利回りが低下)。円売りを誘う形で動きが強まった。 ドル円は朝の147円08銭から上昇。午前の氷見野発言で147円70銭前後まで上昇した後、国債入札などもあり、午後に148円00銭台まで上値を伸ばした。8月27日以来のドル高円安圏。 ユーロ円などクロス円も軒並みの円売り。ユーロ円は朝方172円28銭を付ける場面が見られ、その後いったん172円台前半でもみ合ったが、氷見野発言を受けて172円70銭台まで上昇。午後に円売りが強まると173円20銭前後を付けた。 ポンド円も同様に円売りが優勢。朝の199円20銭前後から上昇すると、200円ちょうど前後でいったん上値を抑えられるものの、押し目は限定的で円売りが続く中で200円20銭台まで上昇。 ユーロドルはドル高に押されて朝の1.1720近くから1.1680台を付けたが、その後対円でのユーロ買いを支えに1.1700前後まで戻した。 ポンドドルもユーロドル同様にドル高に押されて朝の1.3549から1.3520を付けている。 MINKABUPRESS 山岡
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