NYプラチナ市況=急反落、ドル高で利食い売り

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/10)  1441.9     1445.9      1372.1      1376.6    - 78.5
         (26/ 1)  1455.1    1457.9      1385.5      1389.5    - 77.8
 パラジウム  (25/12)  1181.00    1182.00     1138.00     1143.30   - 43.30
         (26/ 3)  1178.00    1178.00     1153.50     1155.00   - 43.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          46,460         41,251        89,968       (+  1,163)
 パラジウム          6,077          6,248        18,687       (+     63)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          45,621.29  + 350.06
     前日  148.09/11   1.1661/63   ・ナスダック         21,707.70  + 209.97
     本日  148.44/46   1.1651/53   ・10年米国債利回り      4.17  -   0.05
・NY原油  (25/10)   63.48 - 0.49  ・SPDR保有金残高    984.26  -   6.30
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は急反落。前日比はプラチナが78.5〜71.2ドル
安、中心限月の10月限が78.5ドル安、パラジウムは43.50〜42.90ドル
安、中心限月の12月限は43.30ドル安。
 プラチナ10月限は急反落。時間外取引では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢とな
った。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。日中取引では、手じまい売りが出て一段
安となった。売り一巡後は下げ一服となったが、ドル高や金軟調を受けて戻りを売られ
た。
 パラジウム12月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ10月限は時間外取引を1406.0〜1445.9ドルのレンジで推移
し、前日比47.5ドル安の1407.6ドルとなった。10月限は安寄りしたのち、
ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。
 日中取引では、手じまい売りが出て一段安となった。米ISM非製造業総合指数の上
昇やドル高が圧迫要因になった。売り一巡後は下げ一服となったが、金軟調を受けて戻
りを売られると、1372.1ドルまで下落した。
 ドル高や金軟調を受けて調整局面を迎えた。8月の全米雇用報告で民間雇用者数が5
万4000人増と市場予想の6万5000人増を下回ったが、手じまい売りが出た。一
方、8月の米ISM非製造業総合指数は52.0となった。前月の50.1から上昇し
た。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1152.50〜1182.00ドルのレンジ
で推移し、前日比30.60ドル安の1156.00ドルとなった。12月限は安寄り
したのち、ドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、
下げ一服となったが、戻りは売られた。
 日中取引では、売り圧力が強まって軟調となり、1138.00ドルまで下落した。
その後は、買い戻される場面も見られたが、ドル高や他の貴金属の軟調を受けて戻りを
売られた。
 3日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの53万0130オ
ンス、パラジウムは変わらずの13万9733オンス。
今日の材料
・独IFO経済研究所は、国内総生産(GDP)伸び率が2025年に0.2%、26
年に1.3%になるとの見通しを示し、夏季予測からそれぞれ0.1%ポイントと
0.2%ポイント下方修正した。成長促進策が確実に実行されなければ、さらに数年間
停滞する危険性があると警告した。
・欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専務理事は、ユーロ圏の住民が銀行へのサイバ
ー攻撃などの混乱時にも支払いを継続できるよう、ユーロのデジタル版が必要だと述べ
た。
・8月の全米雇用報告によると、民間雇用者数は5万4000人増で予想を下回った。
市場予想は6万5000人増だった。
7月は10万4000人増から10万6000人増に小幅上方修正した。
・第2四半期の米非農業部門の労働生産性の改定値は年率換算で前期より3.3%上昇
した。速報値の2.4%上昇から上方改定され、市場予想の2.7%上昇を上回った。
・米新規失業保険申請件数は8000件増の23万7000件となった。予想以上に増
加し、労働市場の軟化を示唆した。市場予想は23万件だった。
・7月の米貿易赤字は、前月比32.5%増の783億1100万ドルだった。資本財
の輸入が増え、過去最高に達したことなどが要因。市場予想は757億ドルだった。
・8月の米ISM非製造業総合指数は52.0となった。前月の50.1から上昇した
が、労働市場の緩和により雇用は依然として低調に推移した。市場予想は51.0。
・米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、来年に失業率が小幅上昇し、インフレ傾
向が緩和するという自身の予想が達成されれば、政策金利の段階的な引き下げが正当化
されるとの見解を示した。
・米司法省は、住宅ローン契約に関する不正疑惑を巡り、トランプ大統領が解任を表明
したクック連邦準備制度理事会(FRB)理事に対する捜査を開始した。
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