海外サマリー(4日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 3,606.7   -28.8  シカゴ大豆  2025/11 1,033.00  + 1.50
NY銀     2025/12 4,141.7   -64.3  シカゴコーン 2025/12   419.75  + 1.75
NYプラ    2025/10 1,376.7   -78.5  NY原油   2025/10    63.48   -0.49
NYパラ    2025/12 1,143.30 -43.30  ドル・円               148.13   -0.26
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は148円台半ばで堅調に推移
 NY為替市場、ドル円は買い戻しが優勢となり、一時148円台後半まで買い戻され
た。前日は弱い米求人件数の発表でドル安が強まり、ドル円は147円台に下落してい
た。朝方発表の8月のADP雇用統計も弱い内容となったものの、市場の反応は一時的
な動きに留まっていた。今月のFOMCでの利下げ期待を裏付ける内容ではあったの
の、市場は5日の米雇用統計を確認したい意向が強く、反応は限定的となった。今回の
弱さは9月利下げを正当化するには十分だが、景気後退を示すほどではないとの解釈も
多いようだ。
 5日発表の米雇用統計は前回同様に弱い内容が予想されており、非農業部門雇用者数
(NFP)は7.5万人増、失業率は4.3%への上昇が見込まれている状況。予想通
りであれば、9月利下げはほぼ確定だが、市場は既に年内の利下げ回数の手掛かりを探
っている。現在は9月を含めて2回か3回で織り込んでいる。ただ3回の確率は33%
程度。
◎NY貴金属=反落、ドル高で利食い売り
 ニューヨーク金、銀は反落。
 金12月限は反落。時間外取引は、ドル高を受けて利食い売り主導で軟調となった。
欧州時間に入ると、押し目を買われた。日中取引では、予想以下の全米雇用報告を受け
て押し目を買われたが、米ISM非製造業総合指数の上昇やドル高に上値を抑えられ
た。
 銀12月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は急反落。
 プラチナ10月限は急反落。時間外取引では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢とな
った。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。日中取引では、手じまい売りが出て一段
安となった。売り一巡後は下げ一服となったが、ドル高や金軟調を受けて戻りを売られ
た。
 パラジウム12月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
◎LME=銅は中国金融当局の株価抑制政策懸念を受け続落、他も軟調
 アルミ3カ月物は下落。2612.50ドルで軟調で取引を開始した後は上海株や、
銅の軟調を受けて下値を探る動きを展開。アジア時間の終盤に2588ドルの安値を付
けた。欧州の時間帯にかけて買い戻され、米国の時間帯には米利下げ観測を受けた米株
高が手掛かりとなって2610ドル台まで浮上した。しかし、戻り待ちの売りを受けて
崩れ、終盤に再び2600ドルを割り込み、この日の安値に近い水準で引けを迎えた。
 銅3カ月物は続落。9972ドルで小幅安で取引を開始。直後に9975ドルの高値
を付けたが、その後は中国の金融当局による株式市場の過熱感抑制政策の可能性が浮上
するなか上海株が軟調となったことを受けて下値を探る動きを展開。9000ドル割れ
に対する抵抗を見せながらも9920ドルが抵抗線として意識され、安もみあいとなっ
た。欧州の時間帯終盤にはさらに値位置を落として9875ドルの安値を記録する場面
が見られた後、米利下げ観測が手掛かりとなって買い戻されたが、米国の時間帯も
9920ドルを上抜くと上値が重くなる低迷となり、安値圏を脱することなく引けを迎
えた。
◎NY原油=続落、7日の産油国会合を控えて売り続く
 ニューヨーク原油の期近は続落。
 7日に石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国の会合を控えて、主要産油国
が追加増産を検討すると伝わったことが引き続き重しとなった。日量166万バレル規
模の自主減産が巻き戻される可能性が意識されている。ただ、ロシアのノバク副首相は
「8カ国は増産を協議していない」、「追加増産はまだ議題となっていない」と述べ
た。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油相場に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は降霜警戒で概ね反発、コーンは期近〜期中が反発
 大豆は概ね反発。
 9月を迎えて米国での収穫が意識される時期となったことが重石となったが、米産地
での低温と降霜を受けて降霜被害発生に対する警戒感が強まり、当限以外は買い優勢で
運ばれた。
 コーンは期近〜期中は反発、期先は続落。
 これまでの低迷で豊作観測を織り込んだうえ、12日に米農務省(USDA)月例需
給報告の発表を控えているため買い戻す動きが見られた。米利下げ観測とこれを受けた
ドル売りが根強いことも支援要因になった。ただ、需給緩和観測が引き続き重石となり
上げ幅は限られた。
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