コーン週間展望=収穫の進展とともに410セント割れシナリオ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                   [9月8日からの1週間の展望]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     週間高低(カッコ内は日付)   9月1日〜9月5日
            始 値  高 値    安 値      終 値   前週末比
<東 京> 先限  39,000   39,600       39,000       39,000    0
======================================
<シカゴ>4日終値 前週末比     |8月31日現在の米国産コーン作柄報告
   25/ 9  399.75 + 1.75       |ドウ(90% 前週83%前年 89%、平年91%)
   25/12  419.75 - 0.50        |デント(58% 前週 44%前年 58%、平年60%)
                |成熟(15% 前週 7% 前年18%、平年14%)
                               |作柄報告
                               |「良」以上:69%(前週71%、前年65%)
                              |「劣」以下: 9%(前週 8%、前年12%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 148.22円  前週末比 1.14円の円安
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 【前週のレビュー】シカゴコーンは長期的な下降トレンドを継続、収穫の進展が売り
口実にされるとした。
【シカゴコーンは安値圏から抜けだすも収穫の進展や小麦の安値更新が弱材料】
 シカゴコーンは安値圏から抜け出し、7月終盤の水準に戻したが、戻り売り圧力が強
い。指標の期近12月限は8月29日に抵抗線の416.50セント(8月25日の高
値)を上抜いた。今月3日には423.50セントまで上昇し、7月22日以来の高値
をつけた。下落基調にある長期波動線の75日移動平均線(423.75セント)で上
値を抑えられると、売り圧力が強まった。4日は414.75セントまで下落したが、
2日の安値414セントが支持線となり、プラスサイドに切り返した。
 2日の引け後に米農務省(USDA)が発表した8月31日時点の作柄、収穫報告に
よると、作柄は良以上が69%となり、前週の71%より2ポイント低下。豊作の目安
の70%を割り込んだ。翌3日の取引で買い材料となったが、買いは続かず、下げに転
じた。
 12日にUSDAから月例受給報告があり、新穀の25/26年度の生産、期末在庫
のさらなら上方修正があるかに注目。8月の報告では生産、期末在庫率とも上方修正さ
れ、期末在庫率は13.3%となり、7月の10.8%から2.5%の大幅上方修正と
なった。需給タイト感がなく、今後、収穫の進展とともに再度、410セント割れのシ
ナリオが描ける。相関性の強い小麦が一代安値を更新していることも弱材料視されやす
い。
【とうもろこしはの取引は事実上、終焉】
 とうもろこしは、4日時点の総取組高は9枚のみ。各限月の取組高が1ケタ、または
ゼロ状態で、事実上、取引は終焉。新規売買は参加しにくい。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
 8日 国内総生産 2025年4-6月期2次速報 (内閣府)
    国際収支(経常収支) 2025年7月(財務省)
    中国貿易収支 2025年8月(税関総署)
    独貿易収支 2025年7月(連邦統計庁)
    独鉱工業生産指数 2025年7月(経済技術省)
    米消費者信用残高 2025年7月(FRB)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
    米国産コーン・大豆作柄報告(USDA)
 9日 マネーストック 2025年8月(日本銀行)
10日 中国消費者物価指数 2025年8月(国家統計局)
    中国生産者物価指数 2025年8月(国家統計局)
    米生産者物価指数 2025年8月(労働省)
    米卸売在庫 2025年7月確報値(商務省)
11日 企業物価指数 2025年8月(日本銀行)
    欧州中央銀行理事会結果公表(ECB)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米消費者物価指数 2025年8月(労働省)
    米財政収支 2025年8月(財務省)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
12日 英貿易収支 2025年7月(国立統計局)
    英鉱工業生産指数 2025年7月(国立統計局)
    独消費者物価指数 2025年8月確報(連邦統計庁)
    米消費者信頼感指数 2025年9月速報値(ミシガン大)
       世界穀物・需給報告(USDA)
      米国産穀物・需給報告(USDA)
    建玉明細報告(CFTC)


   MINKABU PRESS
    ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。


このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。