シカゴコーン市況=期近中が小反落、米経済不安受け需要減少懸念で売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/09    401.25      405.25      397.25      399.00      - 0.75
  2025/12    420.00      424.75      417.25      418.00      - 1.75
  2026/03    437.75      442.75      435.50      436.50      - 1.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       274,814         245,800        1,463,704 (+ 6,958)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(8月29日までの週)
 コーン:183万6100トン(事前予想レンジ:50万〜160万トン)
 小 麦: 31万8500トン(事前予想レンジ:25万〜 50万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(9月11日−9月15日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を下回る。
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 コーンは期近〜期中が小幅反落。終値の前営業日比は1.75セント安〜0.75セ
ント高。中心限月の12月限は1.75セント安の418.00セント。
 米産地での大豊作を織り込む一方で、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高
が前週を下回りながらも100万トン台後半を記録し強気を維持したことや、9月の米
利下げ観測が買い支援要因となって浮上する場面も見られたが、弱気な米雇用統計を受
けた米経済不安で需要減少懸念で転売が広がり期近〜期中は軟調となった。
 12月限は420セントで取引を開始した後に値位置を落としながらも418セント
を下値支持線としたもちあいとなった。欧州の時間帯に420セント台を回復し、しば
らく421〜423セントの限られたレンジ内で高下した後に浮上し424.75セン
トの高値を付けたが終盤には下値探りに転じ引け間際に417.25セントの安値を記
録。安値からの戻りも限られ安値に近い水準で終えた。

 米農務省(USDA)が発表した8月29日の週までの週間純輸出成約高は183万
6100トンで前週の207万1900トンを下回ったが、高水準は維持。
 今年度の累計純輸出成約高は7019万3700トンと、前年同期の5577万
7800トンをおよそ26%上回っている。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは五大湖周辺地域で局地的な降雨が発生しているが、その他の地域で
は低温ながらも降雨は発生せず、成熟が進行。コーンベルト南部および東部ではこれま
での土壌水分乾燥が作柄に影響。
 この週末、寒冷前線がプレーンズ北部および中西部で停滞し、広い範囲で降雨また
降霜が発生するだろう。この週末の気温はネブラスカ州及びアイオワ州以北では7℃程
度まで低下する一方、東部では降雨となる見込み。
 9月10〜14日は米東部では概ね平年を下回るだろう。また、多くの地域では気温
が平年を上回るもよう。一方の雨量はプレーンズ南部から北東部にかけて平年以下〜
平年並になるだろう。
 シカゴ小麦は総じて小幅続落。米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高は低迷
したが前日に一代の安値を更新した後で買い戻す動きが見られた。一時はプラスサイド
に浮上する場面も見られたが、米雇用統計が事前予想を下回る弱気な内容だったことで
米経済不安が高まり、終盤に崩れ、マイナスサイドに値を落として取引を終えた。
 中心限月の12月限は前日比0.25セント安の519.25セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、低気圧と寒冷前線の影響で南部で降雨が発生。南部出は気温も低下
している。一方の北部では異例の低温にもかかわらず、収穫などの農作業が進行。
 一方の南部ではテキサス州東部で38℃、それ以外のほとんどの地域で32℃まで上
昇しており、未成熟の夏穀物にストレスを与えている。
今日の材料
・コーンベルトでは五大湖周辺地域で局地的な降雨が発生。
・コーンベルト南部および東部ではこれまでの土壌水分乾燥が作柄に影響。
・8月29日の週までの週間純輸出成約高は183万6100トンで前週の207万
 1900トンを下回る=USDA

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