LME市況=アルミは反発、銅は弱気な雇用統計を受けた米経済不安で続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物           3カ月物
    アルミ        2,602.36  +    7.35     2,600.50  +    9.00
    アルミ合金      2,509.00       0.00     2,509.00       0.00
     銅         9,829.46  -    1.38     9,897.50  -    0.50
    ニッケル      15,054.13  -    2.65    15,235.00  -    1.00
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 アルミ3カ月物は小反発。2592ドルで取引を開始した直後にこの日の安値となる
2590ドルを記録。その後はアジア株高を手掛かりに浮上し2600ドル台に到達。
しばらく2600ドルをわずかに超えた水準でもみあったが、米利下げ観測が手掛かり
となり2624.50ドルの高値に達した。高値を付けた後は弱気な米雇用統計を受け
て転売の動きが広がり、上げ幅を縮小したが、9月の米利下げ観測に支えられプラスサ
イドを維持して終えた。
 銅3カ月物は小幅続落。9896ドルで小安く取引を開始。上海株が米株高をきっか
けに前日の大幅安後の反動高となったことに追随する買いが見られて9980ドル台後
半まで値を切り上げた。その後、値を落としたが、9860ドルで買い支えられた後、
米国時間に1万0008ドルの高値まで急浮上。しかし、米労働省発表の8月の米雇用
統計で非農業部門の雇用者数の前月比が事前予想の8万人増を下回る2万2000人増
にとどまったことで米経済に対する不安感が高まるなか転売の動きが広がり急速に軟
化。この日の安値に迫る9890ドルまで値を落とした後は9920ドルを上値抵抗線
とする小幅安でもみあいとなり、プラスサイドを回復することなく終了。
 ニッケル3カ月物は小幅続落。1万5235ドルで小安く取引を開始。1万5200
ドル前後で推移後に小幅高に浮上したが、1万5300ドルが抵抗線として意識される
もちあいとなった。米国時間に他非鉄貴金属に追随する買いが見られ1万5380ドル
の高値に達した。しかし戻り売りで値位置を落とし、1万5200ドル台前半でもちあ
ったまま引けを迎えた。
今日の材料
・5日のアジア太平洋株式市場は総じて上昇。
・中国上海総合指数は大幅反発、46.64ポイント高の3812.51ポイント。
・欧州株は下落。米国の景気減速懸念から売り優勢、独DAX指数の下げが目立った。
・8月の米雇用統計
 結果 2.2万人
 予想 7.5万人 前回 7.9万人(7.3万人から修正)(非農業部門雇用者数・前月比)
 結果 4.3%
 予想 4.3% 前回 4.2%(失業率)
 結果 0.3%
 予想 0.2% 前回 0.3%(平均時給・前月比)
 結果 3.7%
 予想 3.7% 前回 3.9%(平均時給・前年比)
・ドルは下落。ドル円は一時146.70円台まで下落。ニューヨーク時間の午後に147円台
 半ばに戻したが軟調に終えた。ユーロドルは1ユーロ=1.1759ドルまで上昇し、
 7月28日以来の高値をつけた。
・米国株は反落。ニューヨークダウは220.43ドル安。ナスダックス指数は、7.30ポイ
 ント安(0.03%低下)。
・ニューヨーク貴金属はパラジウムを除きドル安で反発。ニューヨーク原油は続落。
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