[9月8日からの展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日付) 9月1日〜9月5日 <国内> 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週比 26年02月限 316.1 324.1(5) 314.0(1) 324.1 + 9.0 RSS先限 317.0 326.0(4) 317.0(1) 326.0 + 9.0 TSR20 255.0 258.0(3) 255.0(1) 258.0 + 3.0 上海1月限 15900 16375(5) 15790(1) 16375 + 530 ======================================= 東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 148.22円 前週末比 1.14 円安 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週までのレビュー】1月限は、積極的に買い進む見当たらないことから、弱もち合 いになるとみた。また、中長期的には、産地の供給不安がないため需給は緩和し、中期 的には売り圧力が強まるとした。 【レンジ相場が継続】 JPXゴムRSS3号の活発限月2月限は、1日に314.0円まで下落し、それま での315〜325円前後のレンジ相場から下放れたかに見えたが、2日に320.4 円まで上昇し、315〜325円前後のレンジ相場に戻っている。その後も、320円 を中心に推移しており、レンジ相場は継続している。天然ゴムのファンダメンタルズに は、大きな変化はない。積極的に買い進む材料が見当たらない。ただ、下値を追って売 るほどの材料もない。目先はレンジ相場が継続しそうだ。ただ、米国の早期利下げや中 国の財政出動の観測が高まれば、緩和政策を好感し、買われる可能性はありそうだ。 【産地価格はレンジから下放れ】 9月に入り産地相場がこれまでのレンジ下限から下放れた。9月4日のタイ南部の天 然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡しのオファー価格は、前営業日比0.32バーツ安 の69.37バーツが提示されている。タイオファーは、6月6日以降、72〜73バ ーツ台を中心として値動きが続いていたが、8月1日に71バーツ台に下落すると、8 月中は70〜71バーツ台での取引となった。だが、9月1日に69.54バーツが提 示され、8月のレンジから下放れた。その後も70バーツ台を回復出来ずにいる。 産地タイは、来月には増産期に入る。今年は、産地の天候はラニーニャ現象などの異 常気象は発生する可能性は低く、例年通りとの予報が出ている。供給障害が発生しなけ れば、オファー価格は低下することが予想される。 【上海ゴムのレンジ放れに注目】 上海ゴムの中心限月の2月限は、レンジ放れに注目したい。1月限は、7月28日か ら6営業日連続陰線となり、8月4日に1万5075元まで下落した。その後、一目均 衡表の雲の上限が支持となり、反発を開始すると、15日には1万6000元まで一時 上昇した。その後、ザラ場では1万6000元を上抜く場面が多いが、終値では1万 6000元を維持できずにいる。下値は1万5700元付近が支持となっており、徐々 に下値が切り上がっている。目先、上値を試しやすいとみる。終値ベースで1万600 0元超となれば、7月28日の高値1万6425元や節目の1万7000元が視野に入 る。ただ、終値ベースでの1万6000元突破に時間が掛かってしまうと、一旦、調整 売りになる可能性がある。節目の1万5500元をしっかり割り込むと、4日の安値1 万5075元を目指すとみる。 【東京ゴム活発限月の2月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の2月限は、小じっかりとした展開になっている。8月に 入ってからの値動きを確認すると、概ね315〜325円前後でのレンジ相場となって いる。9月1日に314.0円まで下落し、レンジから下放れるかと見られたが、その 後は地合いを引き引き締め、レンジに逆戻り。5日には322円目前まで水準を引き上 げている。 買い優勢となれば、7月28日の高値の325.7円がポイントになる。同水準を突 破すれば、節目の330円や7月23日に付けた一代の高値331.0円を意識した展 開になるとみる。一方、売りが先行すれば8月1日の安値313.6円が最初の関門。 同水準を割り込むと、節目の310.0円や305.0円がターゲットになる。 【今週の注目ポイント】 引き続き、上海ゴムのレンジ放れに注目したい。中心限月の1月限は、8月中旬以 降、1万5500〜1万6000元前後でのレンジ相場となっている。直近の値動き は、ザラ場では1万6000元を突破できるが、終値ベースではこれが維持できない。 目先、1万6000元の攻防が大きなポイントになりそうだ。 【相場予想レンジ】 9月8〜12日のJPXゴムRSS3号1月限の中心レンジ予想は305〜330円 前後。テクニカルの支持線は315円(節目)、抵抗線は324.8円(8月26日高 値)。 <当面の予定(イベント・経済統計)> 8日 国内総生産 2025年4-6月期2次速報 (内閣府) 国際収支(経常収支) 2025年7月(財務省) 中国貿易収支 2025年8月(税関総署) 独貿易収支 2025年7月(連邦統計庁) 独鉱工業生産指数 2025年7月(経済技術省) 米消費者信用残高 2025年7月(FRB) 9日 マネーストック 2025年8月(日本銀行) 10日 ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所) 中国消費者物価指数 2025年8月(国家統計局) 中国生産者物価指数 2025年8月(国家統計局) 米生産者物価指数 2025年8月(労働省) 米卸売在庫 2025年7月確報値(商務省) 11日 企業物価指数 2025年8月(日本銀行) 欧州中央銀行理事会結果公表(ECB) 米新規失業保険申請件数(労働省) 米消費者物価指数 2025年8月(労働省) 米財政収支 2025年8月(財務省) 12日 上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所) 英貿易収支 2025年7月(国立統計局) 英鉱工業生産指数 2025年7月(国立統計局) 独消費者物価指数 2025年8月確報(連邦統計庁) 米消費者信頼感指数 2025年9月速報値(ミシガン大) 建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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