貴金属は、金が続伸して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けて買い優勢とな ろう。銀は夜間取引で先限が上昇した。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがドル 建て現物相場の下落を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は37.76ドル高 の3590.86ドル、銀が5セント安の4079セント、プラチナが13.40ドル 安の1370.00ドル、パラジウムは19.72ドル安の1109.57ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=148.30/32円で、前営業日の 大引け時点から0.08円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万7250円前後、銀は194.3円前後、プラチナ は6070円前後、パラジウムは5400円前後。 【NY金は予想以下の米雇用統計が支援】 金は前週末の海外市場は、予想以下の米雇用統計を受けて買い優勢となった。 金は予想以下の米雇用統計が支援要因になった。8月の米雇用統計によると、非農業 部門雇用者数は2万2000人増と、市場予想の7万5000人増を大幅に下回った。 失業率は4.3%と、前月の4.2%から上昇し、約4年ぶりの高水準に達した。米連 邦準備理事会(FRB)の25ベーシスポイント(bp)利下げを織り込み、50bp 利下げの見方も出た。今週は8月の米消費者物価指数(CPI)の発表がある。 ウクライナのゼレンスキー大統領は、プーチン大統領がキーウに来ればよいと述べ、 「私の国が毎日ミサイルにさらされ、攻撃を受けているときにモスクワに行くことはで きない。私はこのテロリストの首都に行くことはできない」と述べた。ベセント米財務 長官は、米国と欧州がロシアに対する新たな制裁と二次関税を協議しており、ロシア経 済の「崩壊」がプーチン大統領をウクライナとの和平交渉に導くとの考えを示した。米 国の対ロ制裁の行方も確認したい。 石破首相は7日に記者会見を開き、米国との関税交渉に一つの区切りがついたとし て、「後進に道を譲る決断をした」と述べた。後任が決まるまでの間は引き続き首相を 務める。予想以下の米雇用統計を受けた円高が一服した。 銀は前週末の海外市場は、予想以下の米雇用統計が支援要因になったが、利食い売り が出て上げ一服となった。 【プラチナは利食い売りで戻りを売られる】 プラチナは前週末の海外市場は、予想以下の米雇用統計が支援要因になったが、利食 い売りが出て上げ一服となった。 プラチナは利食い売りが出て上げ一服となった。予想以下の米雇用統計が支援要因に なったが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを織り込み、利食い売りが出た。また 石油輸出国機構(OPEC)プラスが、10月から新たな増産に踏み切ることで合意し ており、原油安に振れると、プラチナの上値を抑える要因になりそうだ。 <今日の予定> ・国内総生産 2025年4-6月期2次速報 (内閣府) ・国際収支(経常収支) 2025年7月(財務省) ・中国貿易収支 2025年8月(税関総署) ・独貿易収支 2025年7月(連邦統計庁) ・独鉱工業生産指数 2025年7月(経済技術省) ・米消費者信用残高 2025年7月(FRB) MINKABU PRESS 東海林勇行
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