金・銀午前=金が大幅続伸、上場来高値を更新

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が大幅続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安も支援
要因となり、上場来高値を更新した。銀は夜間取引で先限が上昇した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が162〜191円高、金ミニが
132.0〜210.0円高、ゴールドスポットが430円高、銀が3.9円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が3万8295枚、金ミニが1万0652枚、ゴ
ールドスポットが915枚、銀が2枚。
【NY金は予想以下の米雇用統計が支援】
 金は予想以下の米雇用統計が支援要因になった。8月の米雇用統計によると、非農業
部門雇用者数は2万2000人増と、市場予想の7万5000人増を大幅に下回った。
失業率は4.3%と、前月の4.2%から上昇し、約4年ぶりの高水準に達した。米連
邦準備理事会(FRB)の25ベーシスポイント(bp)利下げを織り込み、50bp
利下げの見方も出た。今週は8月の米消費者物価指数(CPI)の発表がある。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、プーチン大統領がキーウに来ればよいと述べ、
「私の国が毎日ミサイルにさらされ、攻撃を受けているときにモスクワに行くことはで
きない。私はこのテロリストの首都に行くことはできない」と述べた。ベセント米財務
長官は、米国と欧州がロシアに対する新たな制裁と二次関税を協議しており、ロシア経
済の「崩壊」がプーチン大統領をウクライナとの和平交渉に導くとの考えを示した。米
国の対ロ制裁の行方も確認したい。
 石破首相は7日に記者会見を開き、米国との関税交渉に一つの区切りがついたとし
て、「後進に道を譲る決断をした」と述べた。後任が決まるまでの間は引き続き首相を
務める。予想以下の米雇用統計を受けた円高が一服した。
 金先限は上場来高値1万7298円を付けた。ニューヨーク高と円安が支援要因にな
った。円相場は1ドル=148円台前半の円安に振れた。銀先限は194.3円に上昇
した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。前週末の海外市場では、予想以下の米雇用統計
を受けて買い優勢となり、史上最高値を更新した。アジア市場では、朝方の
3589.71ドルから、3595ドル台に上昇する場面も見られたが、上げ一服とな
った。
 午前11時現在、3589.32ドルで推移、銀は4077セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が3553.10ドル、銀が4084セント。

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