金・銀午前=金が大幅続伸、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が大幅続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現
物相場の堅調や円高一服を受けて上値を伸ばした。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が151〜167円高、金ミニが
112.5〜164.5円高、ゴールドスポットが424円高、銀が出来ず。
 午前11時3分現在の出来高は、金が3万2024枚、金ミニが1万1374枚、ゴ
ールドスポットが1139枚、銀が0枚。
【NY金は米FRBの利下げ見通しが支援】
 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因になった。予想以下の米
雇用統計に加え、米雇用数の年次改定について、ベセント米財務長官は80万人下方修
正の可能性と述べた。米FRBの50ベーシスポイント(bp)の利下げ期待も出てい
る。また米ニューヨーク連銀が発表した8月の消費者調査から、雇用市場に対する楽観
的な見方が著しく後退し、失業した場合に新たな職を見つけられるかどうかという懸念
が著しく高まっていることが分かった。
 中国人民銀行が発表した8月末時点の金準備高は2302トンで、7月末の2300
トンから増加した。10カ月連続で金を買い増した。ロシアや中国、インドなどの主要
新興国で構成する「BRICS」は、オンライン首脳会議を開催した。中国の習近平国
家主席は、各国に対し、多国間貿易体制を守り、あらゆる形態の保護主義に抵抗するよ
う呼びかけた。
 金先限は夜間取引で上場来高値1万7439円を付けた。ニューヨーク高が支援要因
になった。円相場は1ドル=147円台前半で円高が一服した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米連邦準備理事会(FR
B)の利下げ見通しを受けて買い優勢となり、史上最高値を更新した。アジア市場で
は、朝方の3637.91ドルから、ドル安を受けて堅調となった。
 午前11時現在、3645.65ドルで推移、銀は4137セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が3596.68ドル、銀が4095セント。

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