シカゴコーン市況=総じて反落、米国産コーンの収穫進展が弱材料視される

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/09    402.00      403.50      398.75      401.25      - 1.75
  2025/12    420.75      422.50      419.00      419.75      - 2.00
  2026/03    438.75      440.25      436.75      437.50      - 2.00

   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       168,147      194,421       1,471,845 (+  2,543)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(9月15日−9月19日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 コーンは総じて反落。終値の前営業日比は2.00セント安〜変わらず中心限月の
12月限は2.00セント安の419.75セント。
 米農務省(USDA)が前日日中取引終了後に発表した作柄報告で収穫開始が明らか
になったことが弱材料視された。一方で8月12日に一代の安値を更新した後に浮上し
たことで弱材料に織り込み感が強いため下げ幅は限られた。

 12月限は全体的に模様眺めの雰囲気が強く、この日の取引レンジは419〜
422.50セントにとどまった。420.75セントで取引を開始した後は420.
75セントを中心とした小動きが続いた。米国の時間帯を迎えると419セントの安値
まで値を落とした後に買い戻されて422.50セントまで浮上したが、その後は転売
に値を落とし、終盤は420セントを前後する動きとなり、この日の安値圏で終了。
*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトではミシシッピーリバー東部では降霜リスクは消滅したものの、気温が
低下している。一方のコーンベルト西部では気温が上昇するなか降雨が発生。コーンベ
ルト南部および東部では未成熟の穀物にとって土壌水分は不足気味となっている。
 今後は南部、東部および中西部南部ではなく降雨の発生は無く夏穀物の成熟に適した
天気が広がるだろう。また、五大湖周辺北部では雨がちな天気となりそう。週が進むに
つれ、西部から東部へと暑さがシフトしていく見込みで、週後半にはアイオワ州北部お
よびサウスダコタ州では気温は32℃前後まで上昇するもよう。
 9月14日〜18日にかけて気温、雨量はほとんどの地域では平年を上回るだろう。
 シカゴ小麦は反落。米農務省(USDA)が前日日中取引終了後に発表した作柄報告
での春小麦の収穫進展が弱材料視された。また、冬小麦の作付が良好な作付け環境に
恵まれながら開始していることや他農産物の頭重い動きも弱材料視された。
 12月限は前営業日比3.50セント安の520.25セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは時おり降雨が発生するが、概ね良好な環境のなか、冬小麦の作付が開
始。
 米国南部では、気温が低下するなか降雨の発生は無く夏穀物の収穫および成熟が進行
中。
今日の材料
・米コーンベルトではミシシッピーリバー東部では降霜リスクは消滅したものの、
 気温が低下。
・コーンベルト西部では気温が上昇。
・週後半にかけて気温が上昇し、アイオワ州北部およびサウスダコタ州ではでは最高
 気温は32℃前後に達する見込み。
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