LME市況=続伸、米CPIや雇用統計を受けた米利下げ観測の高まりから

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物           3カ月物
    アルミ        2,684.50  +   56.64      2,673.50  +   48.50
    アルミ合金      2,509.00       0.00      2,509.00       0.00
     銅         9,989.96  +   33.57     10,051.50  +   38.50
    ニッケル      14,976.28  +   13.16     15,150.00  +    4.00
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 アルミ3カ月物は続伸。2622ドルで小反落で取引を開始。アジアの時間帯は模様
眺めの雰囲気となるなか、2621.50ドルで買い拾われ、押し目買いの強さが示さ
れた。欧州の時間帯に浮上し2650ドル台まで値を切り上げたが、米国の時間帯を迎
えると8月の米消費者物価指数(CPI)や新規失業保険申請件数の増加を受けた米利
下げ観測や米株高を受けて上値を探る動きを展開。引け間際に2679.50ドルの高
値を付け、3月20日以来の高値をつけ、この日の高値に近い水準で終了。
 銅3カ月物は続伸。9996ドルで反落で寄り付いた。米消費者物価指数(CPI)
の発表を控えるなかアジアから欧州の時間帯にかけて1万ドルを上値抵抗線とするもち
あいとなるなか、9970ドルまで下げ幅を拡大する場面が見られた。米国の時間帯を
迎えると、8月の米CPIが事前予想とほぼ一致したうえ、新規失業保険申請件数が
21年10月以来の高水準となったこと受けて米利下げ観測が一段と強まり、米株高と
なったことで急速に地合いを引き締めた。終盤に3月26日以来の高値となる
1万0065ドルを記録した後、高値圏を維持して終えた。
 ニッケル3カ月物は小幅続伸。1万5150ドルで小高く取引を開始した後は、米国
の時間帯にかけて、じり安で運ばれたが、米国の時間帯に他非鉄貴金属高に追随する買
いが見られて浮上。1万5255ドルの高値を記録した後も崩れることなく、堅調に終
了。
今日の材料
・11日のアジア太平洋株式市場は総じて上昇。
・中国上海総合指数は大幅続伸、63.09ポイント高の3875.31ポイント。
・欧州株は上昇。8月の米消費者物価指数(CPI)や米新規失業保険申請件数を受
 けて、FRBの利下げ観測が強まったことを好感。建設と小売り業種が相場を牽引。
・8月の米消費者物価指数(CPI)
 結果 0.4%
 予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
 結果 2.9%
 予想 2.9% 前回 2.7%(前年比)
 結果 0.3%
 予想 0.3% 前回 0.3%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
 結果 3.1%
 予想 3.1% 前回 3.1%(食品・エネルギー除くコア・前年比)
・米週間新規失業保険申請件数
 結果 26.3万件 予想 23.2万件 前回 23.6万件(23.7万件から修正)
・ドルは下落。ドル円は一時1ドル=146.90円台まで軟化。147円台前半でニューヨ
 ーク時間の大方の取引を終えた。ユーロドルは1ユーロ=1.1746ドルで頭打ちと
 なり、9日の高値1.1780ドルには達しなかったが、堅調に推移。
・米国株は上昇。ニューヨークダウが617.08ドルと大幅反発。ナスダックス指数
 は 157.01ポイント高(0.72%高)。
・ニューヨーク貴金属は金が小幅安もその他3品は上昇。ニューヨーク原油は下落。
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