−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/12 3,673.6 - 8.4 シカゴ大豆 2025/11 1,033.50 +8.25 NY銀 2025/12 4,214.9 +54.9 シカゴコーン 2025/12 419.75 +2.75 NYプラ 2025/10 1,399.8 + 2.0 NY原油 2025/10 62.37 -1.30 NYパラ 2025/12 1,237.90 +25.80 ドル・円 147.17 -0.22 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は一時146.90円台まで下落 NY為替市場、この日の米経済指標を受けてドル安が強まった。ドル円は一時146 円台を付ける場面も見られた。注目されていた8月の米消費者物価指数(CPI)は、 総合指数で前月比0.4%上昇と予想を上回った。前日の生産者物価指数(PPI)と は違い、FRBの利下げ期待を後退させる内容ではあるものの、逆に市場は利下げ期待 を強めている。 同時に発表になった米新規失業保険申請件数が予想以上に大幅に増加し、先週からの 雇用への不安を正当化する内容となった。市場はむしろ、そちらに敏感に反応している 模様。短期金融市場では年内3回の利下げ確率を完全に織り込む動きが見られている。 円相場は10月4日の自民党の総裁選の行方も注視している。本日も東京時間に円安 がドル円を押し上げていた。総裁選で高市氏が出馬の意向を固めたと報じられたことが きっかけ。円と日本国債の方向性は総裁選の結果次第との声まで出ている。日銀による 利上げが遅れるのではとの観測も広がっているようだ。 新総裁によっては拡張的な財政政策が予想され、それは日本国債にとってはマイナス となり、円安シナリオと見られているが、日本株にとっては成長を促す環境となるとの 期待も出ている。 ◎NY貴金属=金が続落、手じまい売りも労働市場の減速が下支え ニューヨーク金は下落、銀は続伸。 金12月限は続落。時間外取引は、押し目を買われる場面も見られたが、ドル高を受 けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。日中取引では、米新規 失業保険申請件数で労働市場の減速が示されたことを受けて押し目を買われた。 銀12月限はドル高一服を受けて買い優勢となった。 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。 プラチナ10月限は続伸。時間外取引では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となっ た。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。日中取引では、ドル高一服や金の下げ一服 を受けて押し目を買われた。 パラジウム12月限はドル高一服を受けて買い戻し主導で上昇した。 ◎LME=続伸、米CPIや雇用統計を受けた米利下げ観測の高まりから アルミ3カ月物は続伸。2622ドルで小反落で取引を開始。アジアの時間帯は模様 眺めの雰囲気となるなか、2621.50ドルで買い拾われ、押し目買いの強さが示さ れた。欧州の時間帯に浮上し2650ドル台まで値を切り上げたが、米国の時間帯を迎 えると8月の米消費者物価指数(CPI)や新規失業保険申請件数の増加を受けた米利 下げ観測や米株高を受けて上値を探る動きを展開。引け間際に2679.50ドルの高 値を付け、3月20日以来の高値をつけ、この日の高値に近い水準で終了。 銅3カ月物は続伸。9996ドルで反落で寄り付いた。米消費者物価指数(CPI) の発表を控えるなかアジアから欧州の時間帯にかけて1万ドルを上値抵抗線とするもち あいとなるなか、9970ドルまで下げ幅を拡大する場面が見られた。米国の時間帯を 迎えると、8月の米CPIが事前予想とほぼ一致したうえ、新規失業保険申請件数が2 1年10月以来の高水準となったこと受けて米利下げ観測が強まったうえ、米株高とな ったことで急速に地合いを引き締めた。終盤に1万0065ドルの高値を記録した後、 高値圏を維持して終えた。 ◎NY原油=反落、IEAの弱気な見通しを嫌気 ニューヨーク原油の期近は続伸。 国際エネルギー機関(IEA)が月報で、2026年の記録的な供給過剰がさらに拡 大するとの見通しを示したことが重し。来年は日量333万バレル規模の供給過剰とな り、2020年のコロナ禍のように石油在庫が増加すると想定している。2020年は ニューヨーク原油が史上初のマイナス価格を記録した年。また、米新規失業保険申請件 数が増加傾向にあることも需要の下振れ懸念を強めた。米新規失業保険申請件数の4週 間移動平均は24万0500件まで増加し、今年6月以来の高水準を記録。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。 ◎シカゴ大豆・コーン=反発、米経済指標を受けたドル売りを受け買い優勢 大豆は揃って反発。 米消費者物価指数(CPI)や雇用統計を受けて9月の米利下げ観測が強まるなか、 米ドルが軟調となったことが買い支援要因になった。ただ、11月限の取引レンジは9 月4日以来のレンジにとどまった。 コーンは総じて反発。 米消費者物価指数(CPI)が事前予想とほぼ一致、米新規失業保険申請件数の増加 を受けた雇用情勢の軟化懸念から9月の利下げ観測が一段と強まり、ドル売りが強まる なか堅調となった。ただ、米産地の収穫開始に伴う供給増加観測が重石となり、上げ幅 は限られた。 MINKABU PRESS
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