シカゴ大豆市況=揃って反発、強まる米利下げ観測を受けたドル安を受け

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
 2025/09      -         -        -       1,015.25    + 9.75
 2025/11   1,024.75  1,035.75  1,022.75   1,033.50   + 8.25
 2026/01   1,044.00  1,054.75  1,042.25   1,052.50   + 7.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       155,980         157,919         878,835  (+ 12,423)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(9月4日までの週)
 大 豆:130万8100トン(事前予想レンジ:35万〜85万トン)
     *内76万7000トンは24/25穀物年度からの繰り越し
 大豆粕:  3万3400トン(事前予想レンジ:15万〜40万トン)
 大豆油:   —6400トン(事前予想レンジ:  0〜 2万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(9月17日−9月21日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は揃って反発。終値の前営業日比は6.50〜9.75セント高。中心限月の
11月限は8.25セント高の1033.50セント。

 米消費者物価指数(CPI)や雇用統計を受けて9月の米利下げ観測が強まるなか、
米ドルが軟調となったことが買い支援要因になった。ただ、11月限の取引レンジは9
月4日以来のレンジにとどまった。
 11月限は1024.75セントで取引を開始。アジアの時間帯前半にもちあった
後、アジアの時間帯後半以降は上値を探る動きを展開。米国の時間帯には1030
セント台に到達したうえ、一時は1035.75セントの高値を付けた後も高値圏を維
持して取引を終えた。

 米農務省(USDA)発表の9月4日までの大豆の週間純輸出成約高は130万
8100トンで前週の79万4700トンを上回った。なお、米国では9月1日から新
穀物年度が開始されているため、そのうち76万7000トンは24/25穀物年度か
らの繰り越し分となる。
 累計輸出成約高は935万4200トンで前年同時期の1424万4400トンを
約34%下回っている。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは五大湖周辺地域で局地的な降雨が発生しているが、その他の地域で
は低温ながらも降雨は発生せず、成熟が進行。コーンベルト南部および東部ではこれま
での土壌水分乾燥が作柄に影響。
 この週末、寒冷前線がプレーンズ北部および中西部で停滞し、広い範囲で降雨また
降霜が発生するだろう。この週末の気温はネブラスカ州及びアイオワ州以北では7℃程
度まで低下する一方、東部では降雨となる見込み。
 9月10〜14日は米東部では概ね平年を下回るだろう。また、多くの地域では気温
が平年を上回るもよう。一方の雨量はプレーンズ南部から北東部にかけて平年以下〜
平年並になるだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、低気圧と寒冷前線の影響で南部で降雨が発生。南部出は気温も低下
している。一方の北部では異例の低温にもかかわらず、収穫などの農作業が進行。
 一方の南部ではテキサス州東部で38℃、それ以外のほとんどの地域で32℃まで上
昇しており、未成熟の夏穀物にストレスを与えている。

 大豆製品は、大豆粕・大豆油は共に大豆の堅調に追随高となった。大豆油は原油が軟
調となったため上げ幅は限られた。
 大豆粕12月限は前日比1.90ドル高の287.70ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは気温が上昇し、夏穀物の成熟や収穫に適した天気。
・今後5日間、中西部南部では降雨の発生は無く、夏穀物の成熟が進行。
・9月4日までの大豆の週間純輸出成約高は130万8100トンで前週の79万
 4700トンを上回る=USDA

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