シカゴコーン市況=総じて反発、米利下げ観測を受けたドル売り傾向から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/09    398.25      398.25      396.75      399.00      + 1.75
  2025/12    417.00      421.25      416.50      419.75      + 2.75
  2026/03    434.50      438.75      434.25      437.25      + 2.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       207,674         143,468        1,482,059 (+ 4,212)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(9月4日までの週)
 コーン:170万9600トン(事前予想レンジ:50万〜160万トン)
     *内116万9700トンは24/25穀物年度からの繰り越し
 小 麦: 30万5400トン(事前予想レンジ:25万〜 50万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(9月17日−9月21日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 コーンは総じて反発。終値の前営業日比は0.25〜2.75セント高。中心限月の
12月限は2.75セント高の419.75セント。
 米消費者物価指数(CPI)が事前予想とほぼ一致、米新規失業保険申請件数の増加
を受けた雇用情勢の軟化懸念から9月の利下げ観測が一段と強まり、ドル売りが強まる
なか堅調となった。ただ、米産地の収穫開始に伴う供給増加観測が重石となり、上げ幅
は限られた。
 12月限は417セントで取引を開始した後は模様眺めの雰囲気が強まり、米国の
時間帯を迎えるまで418セント台での高下にとどまった。米国の時間帯を迎えると値
を落とし、一時は416.50セントの安値を付けたが、その後に急浮上して421.
25セントの高値を記録。高値で値を落としたものの、堅調を維持して終了。

 米農務省(USDA)が発表した9月4日の週までの週間純輸出成約高は170万
9600トンで前週の183万6100トンを下回ったが、高水準は維持。なお、米国
では9月1日より新穀物年度を迎えているため、内116万9700トンは24/25
年度分からの繰り越しとなる。
 9月1日より開始した今年度の累計純輸出成約高は2260万1400トンと、前年
同期の1336万1200トンをおよそ17%上回っている。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは気温が上昇し、夏穀物の成熟や収穫に適した天気となっている。
 今後5日間、中西部南部では降雨の発生は無く、夏穀物の成熟が進行するだろう。な
お、土壌水分が乾燥気味なコーンベルト西部では慈雨が見込まれる。一方のプレーンズ
中部では気温が上昇し、最高気温は34℃程度に達するだろう。
 9月16〜20日は全国的に気温は平年並〜平年を上回るだろう。一方の雨量は中西
部南部では平年を下回るが、プレーンズ及び中西部北部では平年を上回る見込み。
 シカゴ小麦は反発。世界的な供給増加観測を受けて値位置を落とし、一代の安値を
更新する動きも見られたものの、米CPIや米雇用統計の結果を受けて米利下げ観測が
強まりドル安となったことで買い戻す動きが広がった。前日高値と同値まで値位置を切
り上げた後、堅調地合いを維持して終了。
 中心限月の12月限は前日比6.50セント高の521.25セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは気温が上昇しており、夏穀物の成熟に適した状態となっている。プレ
ーンズ北部では降雨となり、冬小麦の作付を前に土壌水分が回復。
 一方の南部ではフロリダ南部やその他の局地的な地域以外では降雨は発生していな
い。気温は34℃程度まで上昇し、夏穀物の成熟が促されている。
今日の材料
・コーンベルトでは気温が上昇し、夏穀物の成熟や収穫に適した天気。
・今後5日間、中西部南部では降雨の発生は無く、夏穀物の成熟が進行。
・9月4日の週までの週間純輸出成約高は170万9600トンで前週の183万
 6100トンを下回ったが、高水準は維持。=USDA

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