−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/12 3,686.4 +12.8 シカゴ大豆 2025/11 1,046.25 +12.75 NY銀 2025/12 4,283.0 +68.1 シカゴコーン 2025/12 430.00 +10.25 NYプラ 2025/10 1,411.7 +11.9 NY原油 2025/10 62.69 +0.32 NYパラ 2025/12 1,250.70 +12.80 ドル・円 147.65 +0.49 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は一時148円台前半まで上昇 NY為替市場、ドル円は序盤に一時148円台に上昇したものの、後半に147円台 半ばに伸び悩む展開。米国債利回りが上げ幅を縮小したこともドル円を圧迫しているよ うだ。ドル円は21日線を挟んでの上下動が続いており、100日線と200日線の間 でのレンジ相場に変化はない。 先週から今週にかけての雇用とインフレの指標とを経て、市場は来週のFOMCでの 利下げを期待から確信に変えている。ただ、一部で観測されている0.50%ポイント の大幅利下げはないと見られているようだ。その確率は10%以下となっている。 短期金融市場では来週を含めて年内3回の利下げを完全に織り込む動きが見られてい る。来週のFOMCは委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表されるが、市場の 期待に沿った予想となるか注目される。 ◎NY貴金属=軒並み上昇、金は利食い売りで上げ幅を縮小も堅調 ニューヨーク金は反発、銀は続伸。銀は全限月が一代高値を更新。 金12月限は反発。時間外取引は、ドル高が圧迫要因ながら押し目買い意欲が強く、 アジア時間に20ドルを超える上昇場面があった。欧州時間で上げ幅を縮小も10ドル 超の上昇で推移。日中取引は前半、9月のミシガン大消費者信頼感指数が事前予想を下 回ると一段高となった。中盤に入ると、米長期金利の上昇からドルが堅調に推移するな か、週末を控え、利食い売りで上げ幅を縮小したが、堅調に推移した。 銀12月限は続伸。時間外取引から買い優勢。欧州時間で60セント超の上昇で推 移。日中取引に入り、序盤に一段高となった後、上げ幅を縮小も買い意欲は強く、70 セント近い上昇で引けた。 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。 プラチナ10月限は続伸。時間外取引では、金、銀の上昇につれ高となり、欧州時間 に一時19ドル超の上昇となった。日中取引では、序盤に上げ幅を拡大し、1420ド ル超えとなり、20ドル超の上昇となった。前半で買い一巡となり、中盤に短期トレー ダーらからの利益確定の売りでこの日の高値圏から離れたが、堅調に推移した。 パラジウム12月限は時間外取引で一時30ドル超の続伸を記録。日中取引で利食い 売りで上げ幅を削ったが、10ドル超の上げ幅を維持して引けた。 ◎LME=続伸、アルミ・銅は利食い売りで上げ幅を縮小し小幅高 アルミ3カ月物は小幅続伸。2676.50ドルで小高く取引を開始。2673ドル に小幅安となる場面があったが、早々に切り返した。前日、上放れした勢いを引き継 ぎ、前日の高値2679.50ドルを上抜くと、上伸力が加速し、3月17日以来の高 値となる2703.50ドルの高値をつけた。年内、複数回の米利下げ観測期待が強 く、リスクオン(リスク容認)ムードが強まったが、銅の上げ幅縮小と足並みを揃え、 高値を離れ、小幅高で引けた。 銅3カ月物は小幅続伸。1万0070ドルで小高く寄り付いた後、1万0053ドル で買い拾われ、マイナスサイドに沈むことなくアジア時間から堅調に推移。1万ドル台 を過去2日連続で維持し、大台での値固めが進み、テクニカル面からも支援された。前 日の高値1万0065ドル超えとなり、1万0100ドルを上抜き、1万0126ドル まで上昇し、3月26日以来の高値をさらに更新。欧州株式市場で英独株が軟調、米国 時間に入り、ニューヨークダウが序盤から反落となり、利食い売りの動きで上げ幅を縮 小。ナスダックス指数が続伸、金、銀の上昇も追い風となり、小幅高で引けた。 ◎NY原油=反発、ドローン攻撃で急伸も上げ幅を大きく縮小 ニューヨーク原油は反発。 米国が主要7カ国に対し、ロシア産原油を購入する中国とインドに最大100%の関 税を課すよう求める方針ということが報じられたことで、中長期的な両国のロシア産か らの代替需要が期待されるなか、ロシアの石油施設への攻撃が激化させているウクライ ナがこの日、さらにロシアのバルト海の石油ターミナルのプリモルスクをドローン攻撃 したことで一時的に安値から大きく反騰したが、その後は今週の発表物で世界や米国の 需給緩和見通しが示されたこともあり、急伸は短命に終わり上げ幅を大きく縮小して引 けた。 改質ガソリンとヒーティングオイルのともに反発。原油高に追随高となった。 ◎シカゴ大豆・コーン=ともに続伸、需給報告より商品全面高の流れに乗る 大豆は続伸。 注目の米農務省(USDA)の月例需給報告は、米国産についてはやや弱気される内 容となり発表直後に大きく下振れしたものの、商品全面高の流れもあって安値からは大 きく切り返して、下値の売り方の踏み上げ模様となり急伸した。 米国産の内容についても、作付面積が近年ではかなり低水準であることや、昨年単収 が随時下方修正されて行った経緯もあり、現時点の単収は重要視されないとの指摘も聞 かれた。 また14〜17日にかけて、ベセント米財務長官と中国の何立峰副首相がスペインの マドリードで貿易交渉に臨むと報じらていることも輸出問題の解決を期待されて買い材 料となった。9月当限は堅調納会。 コーンは総じて続伸。 貴金属や原油など他の商品が騰勢を強めたことで、シカゴ穀物全体に買い意欲が強ま った。注目の米農務省(USDA)の月例需給報告では、米国産の作付面積や収穫面積 が上方修正されたことが意外視されたものの、単収の低下で生産高の上方修正幅は大き くならず、むしろ輸出が上方修正されたことで、期末在庫が小幅ながら下方修正された ことが好感された。 MINKABU PRESS
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