【本日の見通し】FOMC待ちで落ち着いた動きか 今日、明日と米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。0.25%利下げはほぼ織り込み済み。ごく一部で0.5%利下げの期待が残っているが、短期金利市場での政策金利見通しを示すCMEFedWatchツールで4%台とごく少数派に留まっている。ただ、今回は四半期に一度公表されるメンバーによる経済見通し(SEP) が示される。2025年末の利下げ見通しの変化などを見極めたいとの思惑が強く、FOMC結果発表までは動きが出にくくなっている。 今日のもう一つの注目はミラン米大統領諮問委員会(CEA)委員長のFRB理事指名に関する上院での投票。現地時間15日、日本時間で今朝6時半ごろから始まった同投票は、日本時間午前9時前後に結果が判明する。上院銀行委員会での証人は13対11と僅差。共和党優勢の上院だけに承認の可能性が高いが、CEA委員長をやめるのではなく、無休休職での理事就任への批判などもあり、ぎりぎりの採決が見込まれている。なお、先月退任したクーグラー理事の代わりとなり、同理事の残り任期である来年1月までの4カ月半ほどの短期の就任となる。トランプ大統領に近く、利下げにも積極的なミランCEA委員長の理事承認となると、今後の利下げ姿勢が強化されることとなり、ドル売り材料となる。 ドル円はやや上値が重い展開もFOMCをにらんで値幅は抑えられそう。147円台半ばからが売りとなるか。 ユーロドルは1.17台推移が続くとみられる。1.1800手前の重さを確認する展開と見ている。ポンドドルも同様に落ち着いた動きか。1.3600を挟んでの推移が続くとみている。 ユーロ円は173円台を中心とした推移か。昨日は対ドルでのユーロ買いもありしっかりとなっているが、ここから買い上げるだけの勢いに欠ける展開。ポンド円は200円台にしっかり乗せてきている。200円台推移がこの後も続きそう。 MINKABUPRESS 山岡
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。