【市況】 金が反落。円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高が一服したが、ドル建 て現物相場の軟調を受けて下げ幅を拡大した。銀は夜間取引で4月限が上昇した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が91〜59円安、金ミニが96.5〜 8.0円安、ゴールドスポットが220円高、銀が7.0円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万7031枚、金ミニが7437枚、ゴール ドスポットが987枚、銀が1枚。 【NY金はドル安が支援】 金はドル安が支援要因になった。米小売売上高が予想以上となったが、米連邦準備理 事会(FRB)の利下げ見通しを受けてドル安に振れた。8月の米小売売上高は前月比 0.6%増加した。3カ月連続で増加し、市場予想の0.2%増を上回った。物価上昇 が売上高押し上げの一因となっている可能性があるものの、消費が全般的に勢いを維持 している様子を示した。 欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、「欧州委がまもなくロ シア産化石燃料の輸入の段階的撤廃を加速させる提案をする予定だ」と述べた。ロシア がウクライナに対して本格的な侵攻を開始してから3年以上が経過したが、米国とEU は依然として、液化天然ガス(LNG)から濃縮ウランに至るまで数十億ユーロ規模の ロシア産エネルギーとエネルギー商品を輸入している。EUは当初、ロシア産石油・ガ スの購入を2028年1月1日までに終了する計画だった。 金先限は1万7487円まで下落した。円高やドル建て現物相場の軟調が圧迫要因に なった。円相場は1ドル=146円台前半で円高が一服した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、米連邦準備理事会(FR B)の利下げ見通しによるドル安を受けて買い優勢となり、史上最高値を更新した。ア ジア市場では、朝方の3694.61ドルから、ドル安一服を受けて売り優勢となっ た。 午前11時現在、3679.52ドルで推移、銀は4209セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が3689.33ドル、銀が4274セント。 MINKABU PRESS
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