経済統計解説=FOMCは追加利下げを示唆も、失業率見通しは下方修正

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を0.25%引き下げ、4.00%か
ら4.25%とした。ドットプロットからすると、年内だけでなく、来年にかけて利下
げが続く見通し。ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長「リスクバラン
スは雇用への下方リスクにシフト」と述べているものの、来年や再来年の失業率見通し
は下方修正された。米国内総生産(GDP)見通しは上方修正されており、FRBの判
断は明らかにハト派寄りというわけではない。トランプ米政権からの度重なる雑音もあ
って、米金融政策は見通しづらい。
 カナダ中銀は政策金利を0.25%引き下げ、2.50%とした。米国の関税政策を
背景とした不確実性が利下げの背景。経済的なつながりの強い米国との摩擦で、カナダ
の景気が圧迫されている。次回の会合以降も追加利下げを軸とした判断となりそうだ。
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