【これからの見通し】ドル円の行方を見極め、日銀はタカ派据え置き、植田総裁の見解はどうか 本日のメインイベントは日銀金融政策決定会合となっている。政策金利据え置きは普段よりやや遅れて発表された。据え置きの決定は7対2となり、植田総裁になって初の反対票が投じられた。高田、田村委員が0.75%への利上げを主導し、否決された。さらに、ETF売却について発表された。金利は据え置きも、タカ派的な内容となっている。 ドル円は148円付近から147.20付近まで下落する反応を示した。クロス円も円高に振れている。このあと、日本時間午後3時30分から始まる植田日銀総裁会見が注目される。次回10月利上げに向けたヒントが得られるようだと、一段の円高が進行する可能性がある。ただ、今回の措置で当面の打ち止めとなるような印象を市場に与えると、円高の動きが巻き戻される可能性もある。現時点ではまだ来年の春闘など賃金動向の情報が少ない。追加利上げにとってはインフレに関する見方がカギとなりそうだ。 この後の海外市場で発表される経済指標は、フランス企業景況感(9月)、香港経常収支(2025年 第2四半期)、カナダ小売売上高(7月)などが予定されている。カナダ小売売上高は前月比-0.8%と前回の+1.5%からマイナスに転じる見込み。コア前月比も同様に-0.6%と前回の+1.9%から落ち込む予想となっている。 発言イベント関連では、上記の植田日銀総裁会見が最も注目されるが、その他にも米中首脳電話会談、ミランFRB理事のCNBC出演、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁のAI関連イベント出席などが予定されている。米金融市場では、 3つのデリバティブ(金融派生商品)満期日が集中する「トリプルウィッチング」 となる。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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