海外サマリー(19日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 3,705.8   +27.5  シカゴ大豆  2025/11 1,025.50  -12.00
NY銀     2025/12 4,295.2   +83.4  シカゴコーン 2025/12   424.00  + 0.25
NYプラ    2025/10 1,416.5   +16.3  NY原油   2025/11    62.40   -0.86
NYパラ    2025/12 1,169.60  -18.00 ドル・円               147.95   -0.04
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は147.90円台で推移
 NY為替市場でドル円は日銀金融政策決定会合を受けて振幅。対ポンドでのドル買い
もドル全般の上昇につながり、一時148.20円台を付けた。高値からは調整売りが
入り、147円台後半での推移となった。週末を前に行き過ぎた動きには警戒感も出て
いる。
 日銀金融政策決定会合で利上げ主張が2名出たことと、ETFの売却を決定したこと
が今後の利上げへの期待となり、円買いにつながったが、植田日銀総裁が利上げに向け
た示唆などを示さず、期待感が後退した。
◎NY貴金属=金は反発、イラン制裁巡り分断が加速へ
 ニューヨーク金、銀は反発。
 金12月限は反発。19日、国連安全保障理事会は対イラン安保理制裁の解除を継続
する決議案を否決し、イランに対する国連制裁の復活が秒読み段階に入っているもの
の、中国やロシアはこのスナップバック条項による制裁復活を違法かつ無効であるとの
共同声明を発表するなど、イランを巡って世界経済の分断が進む見通しであることが金
相場を押し上げた。対イラン制裁に賛同しない国々の米国離れやドル離れが加速すると
見られている。
 銀12月限は反発。金相場に連動した。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナは続伸、パラジウムは反落。
 プラチナ10月限は続伸。中国やロシアなど、非西側のBRICS諸国を中心として
ドル離れが続く見通しであることが相場を支えた。イランに対する国連制裁の復活を巡
り、世界経済の分断が強まる見通し。少なくとも年内は米連邦準備制度理事会(FR
B)が利下げを続けると見られていることも支援要因。
 パラジウム12月限は反落。利益確定の売りが優勢だった。
◎LME=銅は米利下げ継続見通しを受け反発、アルミ、ニッケルは小幅安
 アルミ3カ月物は小反発。2698.50ドルで高寄りした後、2702ドルまでジ
リ高となった。前日の高値2705ドルが抵抗線となり、上値の重さを嫌気した売りで
上げ幅を削り、マイナスサイドに軟化。アジア株の小幅安に続き欧州株も売り優勢とな
った2666ドルまで下げ幅を拡大し、前日の安値2666.50ドルをわずかに下回
ったが、銅の反発に支援されて下げ幅を縮小した。
 銅3カ月物は反発。9945ドルで小高く取引を開始。これまでの下落の後で買い戻
す動きが広がりアジアの時間帯序盤は9990ドル台まで値を伸ばした。その後は取引
を終えるまで9965ドルが下値支持線として意識される動きとなり、米国の利下げ継
続見通しを受けて米株が堅調となったことにも支えられて終盤には前日高値を上抜き、
9999.50ドルまで浮上。高値からの押しも浅く、高値圏を維持したまま引けを迎
えた。
◎NY原油=続落、供給過剰懸念で上値重い
 ニューヨーク原油の期近は続落。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要産油国が自主減産の解消を進めるなか、供
給過剰懸念が根強いことが相場を圧迫した。OPECプラスの増産分については中国の
備蓄拡大が吸収しているものの、中国の備蓄拡大の意図は不透明で、中国の買付が鈍っ
た場合の需給バランスの弱含みが警戒されている。19日の国連安全保障理事会の採決
で、イランに対する国連制裁が復活する見通しとなったが、特に材料視されず。核開発
を巡り、英独仏とイランが合意する猶予は1週間程度残されている。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油相場に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は期近から2ケタ続落、コーンは総じて小幅続落
 大豆は期近から2ケタ続落。
 米中首脳による電話会談が開催されたにもかかわらず、中国側の米国産大豆需要増加
を促す言及などが聞かれなかったことが弱材料視されて売り優勢となった。一時的に
ドル高が強まったことも現在低迷している米国の輸出に追い打ちをかけるとして弱材料
視されたことも価格を押し下げる要因になった。
 コーンは総じて小幅続落。
 米産地での収穫進行に伴う供給増加が引き続き弱材料視された。また、米中首脳によ
る電話会談が開催されながらも米国の中国向け需要増に繋がる話が聞かれなかったこと
で軟調となった大豆市場も重石となった。ただ、8月半ばまでの下落で下げ一巡感が強
いため下げ幅は限られた。
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