シカゴ大豆市況=2ケタ続落、中国の米国産大豆需要増を促す言及が聞かれず

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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               始 値   高 値    安 値   帳入値    前日比
   2025/11    1,038.50    1,047.75     1,024.00    1,025.50     -12.00
   2026/01    1,057.50    1,066.50     1,043.50    1,044.75     -11.75
   2026/03    1,071.50    1,081.00     1,059.25    1,060.75     -10.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       287,224         156,768         914,497  (+  5,045)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(9月25日−9月29日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は期近から2ケタ続落。終値の前営業日比は12.00〜8.25セント安。中
心限月の11月限は12.00セント安の1025.50セント。
 米中首脳による電話会談が開催されたにもかかわらず、中国側の米国産大豆需要増加
を促す言及などが聞かれなかったことが弱材料視されて売り優勢となった。一時的に
ドル高が強まったことも現在低迷している米国の輸出に追い打ちをかけるとして弱材料
視されたことも価格を押し下げる要因になった。
 11月限は1038.50セントで取引を開始した後は模様眺めの雰囲気が強まるな
か1040〜1044セントの限られたレンジ内で高下。米国の時間帯を迎えると
1047.75セントの高値に達する場面も見られたが、その後は急速に軟化に転じて
終盤には1024セントの安値を付けた。安値からの戻りも浅く安値に近い水準で
終了。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは南部で最高気温が32℃に達するなど季節外れの暑さとなってい
る。対照的に中西部北部では曇天もしくは散発的な降雨が発生。
 現在、中部に広がる低気圧は次第に東に移動し、今後5日間はプレーンズ中部から
中西部の多くの地域で25〜75ミリの雨量を伴う降雨になるだろう。コーンベルト東
部では週末から22日にかけては少雨が見込まれる。
 6〜10日予報に関しては、9月24〜28日は、全国的に平年並み〜上回る気温が
見込まれる。東部および中西部南部の雨量は平年並〜平年を上回るが、中西部北部では
平年を下回るだろう。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、ネブラスカ州及びダコタ州では気温が低下するなか散発的な降雨が
発生し、農作業のペースが鈍化もしくは中断している。ただこの雨は作付け期を迎えて
いる冬小麦にとっては慈雨となっている。
 米国南部では、降雨は大西洋沿岸南部に限られている。多くの地域では気温が上昇し
降雨の発生が無いなか、夏穀物の成熟および収穫が進行。

 大豆製品は、大豆粕・大豆油はともに下落。大豆市場の軟調な足取りを受けて売り優
勢となった。大豆油にとっては原油安も弱材料となった。
 大豆粕12月限は前日比0.70ドル安の284ドル。
今日の材料
・コーンベルト南部で最高気温が32℃に達するなど季節外れの暑さに。
・コーンベルト北部では曇天もしくは散発的な降雨が発生。
・9月24〜28日の雨量は東部および中西部南部の雨量は平年並〜平年を上回るが
 中西部北部では平年を下回る見込み。

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