●米国経済 ○7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.8となりました。事前予想は49.5で、6月の52.9から低下しました(速報値は49.5)。 ○7月のISM製造業景気指数は事前予想の49.5に対して48.0となり、6月の49.0から低下しました。 ○7月のサービス業PMIは事前予想の55.2に対して55.7となり、6月の52.9から上昇しました。 ○7月のISM非製造業景気指数は事前予想の51.5に対して50.1となりました。6月は50.8でした。 ○8月のPMI速報値は製造業が低下するとの事前予想だった49.7に対して53.3となり、6月の49.8から上昇しました。サービス業は事前予想の53.0に対して55.4となり、7月の55.7から低下しました。 ○第2四半期の労働生産性の速報値(年率換算)は事前予想の前期比1.9%上昇に対して同2.4%上昇となりました。第1四半期は同1.5%低下でした。単位労働コストは1.6%上昇(事前予想は2.1%)となり、第1四半期の6.6%から低下しました。 ○7月の鉱工業生産指数は前月比0.1%(事前予想は同横ばい)低下しました。6月は当初発表の同0.3%上昇から同0.4%上昇に上方修正されました。設備稼働率は6月の改定値77.7%(当初発表は77.6%)から低下して77.5%となりました。 ○7月の消費者物価指数(CPI)は事前予想通りの前月比0.2%上昇となりました(6月は同0.3%上昇)。前年同月比では2.7%上昇しました(6月も同2.7%上昇)。食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.3%上昇(事前予想通り。6月は同0.2%上昇)、前年同月比では3.1%上昇しました(6月は同2.9%上昇)。 ○7月の生産者物価指数(PPI)は、6月が前月比横ばいだったのに対して、事前予想の前月比0.2%上昇を上回る同0.9%上昇となりました。前年同月比では3.3%上昇となりました(6月は同2.3%上昇)。食品とエネルギーを除いたコアPPIも事前予想の前月比0.2%上昇に対して同0.9%上昇となりました。前年同月比では3.7%上昇となり、6月の同2.6%上昇を上回りました。 ○2025年第2四半期のGDP成長率の改定値は、速報値の前期比年率3.0%増と事前予想の同3.1%増を上回る同3.3%増となりました。個人消費は速報値の同1.4%増から同1.6%増に上方修正されました。 ○2025年第2四半期の企業利益の速報値は、第1四半期の前年同期比8.7%増に対して同7.0%増となりました。 ○7月の個人所得は事前予想通り前月比0.4%増となりました。6月は同0.3%増でした。個人消費支出は6月の同0.3%増に対して同0.5%増となりました。 ⇒7月のPCE(個人消費支出)価格指数は前月比0.2%上昇(6月は同0.3%上昇)、前年同月比では2.6%上昇(6月も同2.6%上昇)となりました。コアPCE価格指数は前月比0.3%上昇(6月も同0.3%上昇)、前年同月比では2.9%上昇(6月は同2.8%上昇)となりました。 ○6月の卸売在庫の確報値は市場予想通り前月比0.1%増となりました。5月は同0.3%減でした。 ○7月の企業在庫は市場予想通り前月比0.2%増でした。6月は同横ばいでした。 ○7月の小売在庫の速報値は市場予想通り前月比0.2%増となりました。6月は同0.3%増でした。 ○7月の卸売在庫の速報値は市場予想の前月比0.1%増に対して同0.2%増となりました。6月は同0.2%増でした。 ○7月の自動車販売台数は年率換算で1640万台となり、事前予想の同1560万台、6月の同1530万台を上回りました。そのうち、北米産(カナダ、メキシコ、米国)の自動車販売台数は1280万台となり、6月の1200万台を上回りました。 ○2025年第2四半期のEコマース小売売上高は、事前予想が前期比0.1%減だったのに対し、同1.4%増となりました。2025年第1四半期は同0.1%増でした。 ○7月の小売売上高の速報値は事前予想通り前月比0.5%増となりました。6月は当初発表の同0.5%増から同0.9%増に上方修正されました。自動車を除く小売売上高は事前予想通り同0.3%増となりました(6月は同0.5%増)。 ○6月の建設支出は事前予想の前月比0.1%増に対して同0.4%減となり、5月の同0.3%減を下回りました。6月は前年同月比では2.9%減となり、5月の同3.5%減を上回りました。 ○6月の製造業受注は事前予想が前月比5.0%減だったのに対して同4.8%減となりました。5月は当初発表の同8.2%増から同8.3%増に上方修正されました。 ○7月の耐久財受注は事前予想が前月比4.0%減だったのに対して同2.8%減となりました(6月は同9.3%減)。輸送機器を除く耐久財受注は事前予想が同0.1%増だったのに対して同1.1%増となりました(6月は同0.2%増)。 ○7月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値は61.7となりました。1年先のインフレ期待は6月の4.4%から4.5%に上昇しました。 ⇒8月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値は、事前予想が7月の61.7から62.1に上昇すると見込まれていたのに対し、前月から低下して58.6となりました。1年先のインフレ期待は7月の4.5%から4.7%に上昇しました。 ⇒8月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値は、事前予想が速報値の58.6から変わらずだったのに対して、それを下回る58.2となりました。1年先のインフレ期待は4.8%でした。 ○6月の貿易収支の赤字額は602億ドルとなり、5月の717億ドルから減少しました。 ○7月の輸入物価指数は事前予想が前月比0.1%上昇だったのに対して同0.4%上昇となりました。6月は当初発表の同0.1%上昇から同0.1%低下に下方修正されました。7月の前年同月比は6月と同じ同0.2%低下でした。7月の輸出物価指数は事前予想通り、前月比0.1%上昇となり、6月の同0.5%上昇を下回りました。前年同月比では2.2%上昇となり、6月の同2.8%上昇を下回りました。 ○7月の財の貿易収支の赤字額は事前予想が877億ドルだったのに対して1036億ドルとなり、6月の849億ドルを上回りました。輸入は前月比7.1%増(6月は同4.6%減)、輸出は同0.1%減(6月は同0.7%減)でした。 ○7月の景気先行指数は市場予想通り前月比0.1%低下となりました。6月は同0.3%低下でした。 ○民間調査機関コンファレンスボードが発表した8月の消費者信頼感指数は前月から低下の97.4となりました(事前予想は96.4)。7月は当初発表の97.2から98.7に上方修正されました。 ●雇用関係 ○7月の雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想の11万人増を下回る7万3000人増となりました。6月の非農業部門雇用者数は当初発表の14万7000人増から1万4000人増に大幅に下方修正されました。 ⇒7月の失業率は市場予想通り、6月の4.1%から4.2%に上昇しました(5月と4月、3月は4.2%、2月は4.1%、1月は4.0%。2020年2月は3.5%でしたが、同年5月には13.3%となりました)。 ⇒労働参加率は6月の62.3%から62.2%に低下しました(5月は62.4%、4月は62.6%、3月は62.5%、2月は62.4%、1月は62.6%)。 ⇒7月の週平均労働時間は6月の34.2時間から増加して34.3時間となりました(5月と4月、3月は34.3時間、2月は34.1時間)。 ⇒7月の平均時給は事前予想通り前月比0.3%減(前月の36.44ドルから36.30ドルに減少)となりました。6月は同0.2%増でした(5月は同0.4%増、4月は同0.2%増、3月は同0.3%増、2月は同0.3%増、1月は同0.4%増、2024年12月と11月は同0.3%増、10月は同0.4%増、9月は同0.3%増、8月は同0.4%増)。7月は前年同月比では3.9%増となり、6月の同3.8%増を上回りました(5月は同3.8%増、4月は同3.9%増、3月は同3.8%増、2月は同4.0%増)。 ○失業保険継続受給件数(季節調整済み)は、前月の194万6000件から195万4000件に増加しました。 ⇒週間新規失業保険申請件数(当初報告通り): →2025年8月7日発表の週間新規失業保険申請件数:22万6000件 →2025年8月14日発表の週間新規失業保険申請件数:22万4000件 →2025年8月21日発表の週間新規失業保険申請件数:23万5000件 →2024年8月28日発表の週間新規失業保険申請件数:22万9000件 ●企業業績 ○S&P500指数構成銘柄の2025年第2四半期の営業利益と売上高: ⇒487銘柄が決算発表を終え、そのうち377銘柄(77.4%)で営業利益が予想を上回りました。 ⇒2025年第2四半期の営業利益は前期比で12.2%増、前年同期比では10.6%増が見込まれており、四半期での過去最高の更新が予想されています。 ⇒486銘柄中388銘柄(77.4%)で売上高が予想を上回りました。2025年第2四半期の売上高は前期比で5.1%増、前年同期比でも5.1%増が見込まれています。 ⇒2025年第2四半期の営業利益率は2025年第1四半期の11.77%を上回る12.56%となる見通しです(2024年第2四半期は11.94%)。1993年以降の平均は8.54%、過去最高は2021年第2四半期の13.54%となっています。 ⇒2025年第2四半期中に株式数の減少によってEPSが大きく押し上げられた発表済みの銘柄の割合は現時点で17.3%となっています。この割合は、2025年第1四半期は13.8%、2024年第2四半期は12.7%でした。 ○2025年通年の利益は前年比10.9%増が見込まれており、これに基づく2025年の予想株価収益率(PER)は25.0倍となっています。 ○2026年通年の利益は前年比16.6%増が見込まれており、予想PERは21.4倍となっています。 ※「企業業績好調と利下げ期待で最高値5回更新 (4)」へ続く 株探ニュース
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